立花には「七九(しちく)の道具」と呼ばれる役枝が決まっています。
「真(しん)」という枝を中心に、「正真、副、請、控枝、流枝、見越、胴、前置」の9つです。
「真」の枝振りや分量に呼応しながら各役枝も連動して動きます。
…もっと見る
室町時代の花伝書に「右長左短」「古今遠近」とあります。「右長左短」とは、右が長ければ左は短く、左が強ければ右は弱く、と左右を非対称にしながらバランスをとることを示しています。「古今遠近」とは遠くの景色と近くの景色、古い枝と新しい枝と相対するものを共存させていく立花の有り方を示しています。
立花は「花のオーケストラ」とも「宇宙を表現している」とも言われます。複雑かつ数多くの姿を持つ花や枝葉が織りなすハーモニーと空間こそが立花の魅力です。