イベントレポート
2020.04.06

第76回伊勢神宮献華祭を執り行いました

4月4日(土)伊勢神宮内宮神楽殿にて、第76回伊勢神宮献華祭を執り行いました。
池坊が伊勢神宮で献華を初めて行ったのは、昭和23年です。昭和20年に終戦を迎え、伊勢神宮は戦前のように参拝者を迎えるため、 各団体に協力を求められました。京都の池坊本部にも協力の依頼があり、昭和23年から始まった献華式は、今まで1回も欠かすことなく行う、 池坊にとって重要な神事となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な行事が開催中止や延期となり、その影響は華道界だけでなく世界全体に及んでいます。 こういう時だからこそ、今までとは多少形を変えてでも、一日でも早い終息を願い、神前にいけばなを奉納することが重要ではないかと考え、 華道家元池坊 事務総長 池坊雅史が献華奉仕を務め、白桃の生花を神前に奉納いたしました。

従来、献華式は内宮参集殿の能舞台で執り行ってましたが、不特定多数の方が集まりますので、感染防止のため、 神楽殿にて関係者のみで「献華の儀」を行いました。また、宇治橋から参集殿までの「参進の儀」と、いけばな作品の展示を行う 「奉賛いけばな池坊展」は中止といたしました。

■第76回伊勢神宮献華祭

日時:令和2年4月4日(土)
献華の儀  伊勢神宮内宮 神楽殿
      献華奉仕者:華道家元池坊 事務総長 池坊雅史
      介添え  :一般財団法人池坊華道会 派遣教授 小林春荘

事務総長 池坊雅史による、白桃の献華

三重県下の支部長が参列

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