家元・次期家元
2020.03.11

「祈りの花」をテーマに華道家元四十五世 池坊専永が東京で作品を展示

3月11日(火)から3月17日(月)まで、日本橋高島屋(東京都中央区)の1階正面玄関ホールのステージに、華道家元四十五世 池坊専永によるいけばな大作を展示しております。

家元は取材陣に対して「新型コロナウイルスの感染拡大の影響により多くの方が先行きに不安を感じていると思います。一日も早い終息を願って作品を制作しました。京都・六角堂の枝垂れ柳には参拝される多くの方の祈りや願いが込められたおみくじが結ばれています。今回はその六角堂の柳をモチーフにしながら一足先に春を告げる枝垂れ桜をいけました。ご覧いただく皆様それぞれの思いで花と対峙し作品を楽しんでいただければ。」と語りました。

大きな枝垂れ柳と枝垂れ桜、イタヤカエデ、レンギョウ、ユキヤナギなどを使用した大作。日を追うごとに白色からピンク色に変化していく桜の様子をお楽しみください。

【作品コメント】

「祈りの花」
池坊いけばなは、六角堂ご本尊への仏前供花より発祥し、多くの法難に遭いながらも、花の力で現在まで人々に生きる希望と安らぎを与え続けてきました。
今回、「いけばなによって地域を元気にする」「世界の平和・人々の幸せを願う」といった想いを「祈りの花」として生けました。

どのような状況になっても、常に、夜明けをもたらす朝日のように、人々の心に明るく、あたたかい光を届け、前に進む勇気を与える。未来を照らす力が、池坊いけばなにはあるのです。

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