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2019.07.31
京都・六角堂で唐崎明神例祭が行われました
京都・六角堂の恒例行事「唐崎明神例祭」が7月29日月曜日に執り行われました。
唐崎明神はいけばな発祥の地・六角堂の境内東側の奥にある鎮守社で、六角堂やお参りに来られる方をいつも見守っています。
毎年7月のこの時期に例祭が行われ、池坊の職員や近隣にお住まいの方が多数お参りをし、かつて下京の町衆から町堂として慕われていた往時の雰囲気が偲ばれます。
【唐崎社略縁起】
聖徳太子がこの地に六角堂を建立しようと材木を探しておられた時に、一人の老翁が東よりやってきました。
老翁曰く、「私は地主の神である。この地の側にある禿杉という毎朝紫雲たなびく大木を使い、堂をこの地に建立すれば、 私が後々まで守ってやろう。」と言い終わると、明神天子菩薩となり光明を輝かせながら東の方角へ消えていったと いいます。
太子はその教えに従い、その杉を伐り、六角堂を建立した後、自ら明神天子菩薩の御神体を作り、堂の東方に一社を設けて、 鎮守守護神 唐崎大明神として崇め奉りました。
今日に至るまでの1400有余年の間、庶人の尊崇はもとより、明治までは毎年正月三ヶ日供物を供え、 玉体安穏 天下泰平を祈り、供物を朝廷に献じ、又毎月朝廷より代参が行われました。
唐崎明神例祭の様子