コンサート・シンポジウム「変わらない美・変わりゆく美―2020に向けて―」にて次期家元がデモンストレーションを実施しました
3月19日(火)、東京藝術大学(東京都台東区)の奏楽堂にて開催されたコンサート・シンポジウム「変わらない美・変わりゆく美」にて、次期家元 池坊専好がいけばなデモンストレーションを実施しました。
当シンポジウムは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、文化芸術などあらゆる分野で盛り上げようとする取り組み「東京2020参画プログラム」の文化オリンピアードの一環として開催。今回は伝統と革新・技術をテーマに各分野のパネリストを招いて新時代の「美」についてディスカッションをしつつ、和太鼓と池坊いけばなのデモンストレーション、ピアノや邦楽の演奏が行われました。
パネリストは次期家元の他、東京藝術大学大学美術館長の秋元雄史氏、筝奏者の萩岡松韻氏、日本電気株式会社 集まろうぜ!グループ部長の山本啓一朗氏でした。
次期家元は和太鼓奏者の林英哲氏らの演奏に合わせて、門弟の桶澤達也氏(東京竹支部)、鈴木博幸氏(東京清祥会支部)、道口洵也氏(東京文和会支部)、春田浩平氏(東京清祥会支部)とともに立花のデモンストレーションを行いました。いけ始めは林氏のかけ声に合わせて次期家元と出演者が一斉に花材を持ち上げ、約10分間で松と桜を用いた立花をいけあげました。
演奏終盤には、次期家元の作品を正面へ回転するのに合わせて他の4名も一斉に作品を正面に向け、来場者に披露。和太鼓の演奏者とともに一礼をすると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。他のパネリストからも「いけばなは静のイメージだったが躍動感があった」「感動した」などといった感想があり、好評でした。
デモンストレーション序盤、花材を一斉に持ち上げます(©東京藝術大学)
次期家元のデモンストレーション(©東京藝術大学)
デモンストレーション終盤、作品を披露(©東京藝術大学)
出演者全員で(©東京藝術大学)