その他
2018.08.27
立命館大学にて次期家元が「華道文化論」として特別公開講義を行いました
8月27日(月)から4日間、文学部の学生を対象に開講されている夏期集中講義「華道文化演習」の最初の講義にて、次期家元が「華道文化論」として特別公開講義を行いました。
今回の講義テーマは「いけばなの世界観」。
①型・規矩の美学~伝統的美感~、②季節感~四季の捉え方~、③伝統文化を現代へ~生かし方~の3つの視点から講義を行いました。
まず、型・規矩の美学~伝統的美感~では、生花(しょうか)を例に、奇数、水際や陰陽の考え方などについて触れました。次に、季節感~四季の捉え方~では、季節ごとに作品例を挙げ、水際の位置の変化や春夏秋冬のカキツバタのいけられた姿など、季節に応じた変化に触れました。
講義の最後に、次期家元より「花をいける技術だけでなく、先人たちの価値観や美意識などを知って欲しい。日本のアイデンティティを習得し、国際社会の中で何が出来るか、いけばなの考え方で語って欲しい。ボーダーレスの社会の中、日本を語れる人材になって欲しい。いけばなを通して、日本人の美意識や自然観、命を尊重し、個性を大切にすることなど、社会で生かして行ってください」と述べ、講義を締め括りました。
講義の様子
講義の様子