家元・次期家元
2018.03.29
「能の花 能を彩る花」第5回公演で次期家元池坊専好がいけばなを披露
3月10日、横浜能楽堂において、全5回公演の「能の花 能を彩る花」、最終回「桜」の公演が行われ、次期家元池坊専好が能舞台にいけばな作品を披露しました。
能舞台上で植物を使う場合、通常、造花が使用されますが、本公演企画として、全5回を通して、次期家元のいけばなが舞台を彩り、能といけばなの競演を果たしました。
「泰山府君」の演目において、桜と松を用いた自由花を前に、金剛永謹氏がシテを演じられ、天女が桜を手折り、持って帰るシーン、また泰山府君が桜を取り戻して元通りに継ぐシーンは、生花ならではの臨場感、また、花のいのちについて考えさせられる感慨深いシーンとなり、来場者の方を魅了していました。
公演の前後には能舞台のいけばなを撮影する方もたくさん見られ、一足早い春の訪れを能といけばなを通して楽しんでいました。
(撮影:神田佳明)