【開催レポート】旧七夕会池坊全国華道展を開催しました
11月8日(水)から11月13日(月)までの6日間に亘り、後水尾天皇が寛永期に宮中で催した七夕の立花会に由来を持つ「旧七夕会(きゅうたなばたえ)池坊全国華道展」が、京都高島屋及び池坊会館で開催しました。
本年は「十人十彩(じゅうにんといろ)」をテーマに開催。「花は人を表す」の言葉のとおり、作品にはいけ手の個性が表れることから、同じ花を用いても一つして同じ作品にはならない”いけばな”。そんないけばなの醍醐味溢れる作品を、高島屋・池坊会場合わせて計1,500作品展示。
作品の色味・大きさ、器の形状と様々なアプローチから自由花の可能性を引き出しつつ、“自(みずか)らに 由(よ)りて 花となす(=自分自身をよりどころとして作品をいける)”コーナーや、今回公開した映画『花戦さ』のクライマックスで登場する「前田利家邸の大砂物」の原寸大(四間=約7.2m)での復元展示など、見どころが目白押しで多くの方の目を楽しませていました。
「前田利家邸の大砂物」コーナーでは、作品の魅力を満喫していただけるよう、「前田利家邸の大砂物ギャラリートーク&なりきり専好さん写真撮影会」と題し、解説と作品展示スペースにお上がりいただいての記念撮影会を実施。大変好評を博し、連日多くの方々にご参加いただきました。
また池坊会場では青年部発足25周年を記念した、全国の青年部員による合同大作「Departure(出発)」が展示されるなど、555年という節目の年に相応しい内容のいけばな展となりました。
「旧七夕会(きゅうたなばたえ)池坊全国華道展」の詳細はこちら
開会式の様子
家元作品
次期家元作品
「前田利家邸の大砂物ギャラリートーク&なりきり専好さん写真撮影会」の様子
高島屋1F正面を飾る大砂物を制作する、池坊中央研修学院教授 西田永氏
高島屋1F正面を飾った大砂物
「自(みずか)らに 由(よ)りて 花となす」コーナー(色によるアプローチ)
六角堂境内を飾った青年部大作「Departure」