鳥取県立鳥取西高等学校にて事務総長 池坊雅史が講演を行いました
7月10日(月)、鳥取県立鳥取西高等学校にて(一財)池坊華道会 事務総長 池坊雅史が講演を行いました。
同校は、鳥取県内で初めて、スーパーグローバルハイスクールとして文部科学省より指定を受け、「地域・世界とつながり新しい価値を創造するグローバル・リーダーの育成」を目標に掲げ、取り組んでいます。今回のように、定期的に「SGHセミナー」として、外部講師を招き、テーマに基づき、学びを深めています。
その一環として、このたび講演を行い、約50名の生徒が聴講しました。
今回のテーマは「華道を体験~日本の文化を世界に~」。
まずはじめに、池坊いけばなの哲学や精神性について、華道部員によって、いけられた生花(しょうか)の作品に触れつつ、解説。その後、自身の海外での経験も交えながら、海外から見た伝統文化“華道”についても話しました。そして、華道を定期的に取り組むことで、生命への共感が生まれ、季節を感じる心が育まれる。それらは、他者への思いやり、故郷を愛する心に繋がることを講演しました。
最後に「勉学も大事だが、鳥取の大自然から四季を感じつつ、鳥取を発展させるために伝統文化にも取り組んで欲しい。そして、鳥取を愛する心を持って、世界で活躍して欲しい」とメッセージを送り、講演を締め括りました。
講演後には、希望者20名を対象に、同校の池坊教授者である太田瑛子氏(鳥取おおち支部)指導のもと、華道体験も行われ、ほとんどの生徒が初めての体験でしたが、お花と向き合い、体験を通して、より講演内容を深められた様子が見受けられ、講演・実技ともに、皆さん真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。ぜひ、講演や体験を通じて、感じたこと・得たことが今後の学校生活に活かされることを期待しています。
同日には、鳥取県 平井伸治 知事、鳥取県教育委員会 森田靖彦 教育次長を表敬訪問し、加えて、鳥取県下の学校華道教授者による意見交換会も行い、鳥取県下での学校華道の促進・発展について協議する機会も設けました。
講演の様子
体験の様子