フラワードリーム2016にて岐阜県立大垣東高校がデモンストレーションを行いました
2月6日(土)、2月7日(日)に東京ビッグサイトで開催された「フラワードリーム2016in東京ビッグサイト」(主催:一般社団法人日本生花通信配達協会、共催:花キューピット協同組合・(株)i879)、7日(日)午後3時00分よりメインステージにて岐阜県立大垣東高等学校 華道部3名がデモンストレーションを行いました。
同校は「Ikenobo花の甲子園」が始まった2010年から毎年エントリーし、全国大会3回目の出場となった昨年2015年大会にて見事、最優秀校に輝きました。
まず、「Ikenobo花の甲子園」について映像で紹介された後、川出夢捺さん、長野楓さん、花田朋香さんの3名がそれぞれプラカード、最優秀校旗、「全国大会発→東京ビッグサイト行き」の巨大切符を持って入場。
入場後、出場者から学校紹介、活動紹介、自己紹介を行い、15分間でいけこみがスタート。いつも45分間でいけこんでいるところを15分で完成させなければならなく、時間内に作品が完成できるかどうか心配でしたが、本番までに積み重ねたお稽古の成果を発揮し、見事、時間内にそれぞれの思いが込められた作品を完成させることが出来ました。
作品テーマは「水」。水の都である大垣市の名物・夏の風物詩「水まんじゅう」をチーム名とし、黒コンポート担当の花田さんは、持ち込み花材「フトイ」を用い、まっすぐな縦の線を立体的にいけ、“雨”を表現。人に災いをもたらし、危険を感じさせることもあるが、雨は恵みであり、命の源である、かけがえのない水を表現しました。次に、池坊自由花指定花器担当の川出さんは、“海の中”を表現。生物の誕生の地、海の中にさす光、海の中を生き生きと泳ぐ魚を色鮮やかな花材で表し、花器を縦に用いることで、海の深さも表現しました。最後に、ミニチュア花器担当の長野さんは、「はす」を花器に用い、“水たまり”を表現。はすの出生から見られる美しく咲く様子に希望を感じ、心の中にある、暗いもの、怒り、悲しみ、悔しさを希望として、力強く生きることの大切さを表現しました。
いけこみ中には、「あなたにとって“いけばな”とは、どんな思いで“いけばな”に取り組んでいるか、東京ビッグサイトでお花をいけた感想」などインタビューを受け、“いけばなに”かける熱い思いも伝えました。
出場者たちは初めての大舞台でしたが、緊張を全く感じさせない、堂々としたデモンストレーション、プレゼンテーションを行い、達成感を感じた様子でした。終了後、会場は大きな拍手に包まれ、多くの観客の方々が作品写真を撮ったり、出場者にお声掛けをいただきました。
また、同会場内、日本いけばな芸術協会展示コーナーにて、華道家元池坊として、いけばな作品(東京花心会支部 蜂谷文子氏、森川昌子氏、小澤栄子氏、竹内雅代氏、石上暁子氏、山田静子氏、福島博子氏、大内敦美氏、久保田由利子氏、成田さつき氏、髙橋百合氏、田中美江子氏、東京松支部 中野幽山氏)を展示し、多くの方々にご覧いただきました。
3人で記念撮影
デモンストレーションの様子
池坊自由花指定花器 川出さん
ミニチュア花器 長野さん
黒コンポート 花田さん
プレゼンテーションの様子
作品を前に記念撮影
いけばな作品 展示の様子