イベントレポート
2024.10.18

いけばなの根源池坊展 名古屋花展を開催しました

愛知県の松坂屋名古屋店で9月11日(水)から16日(月・祝)、「華の軌跡」をテーマにいけばなの根源池坊展を開催しました。華道家元四十五世 池坊専永家元、池坊専好次期家元、池坊専宗青年部代表をはじめ東海地区で活躍する華道家の作品が、期間中に延べ約400点展示されました。

家元作品は「Majestic ―雄大な―」として、エゾマツ、トショウ、ツルウメモドキなどを使用した大作の立花新風体、次期家元作品はナツハゼ、松、ダラスブルーなどを使った掛けの立花新風体の大作、青年部代表の花席は時間により水滴が落ちる演出がなされ、空間全体をいかしたいけばなが展示されました。

残暑が厳しい中でしたが、会場内には秋の花々や色付いた葉など秋の風情あふれる作品が並びました。いけばなの花形を成立した順に展示し、その歩みを辿る「いけばなの軌跡」コーナーは、立て花から始まり室町時代に成立した立花、江戸時代に隆盛を迎えた生花が、そして現代の新風体様式でいけられた立花と生花も展示されました。それぞれの花形にこの時季ならでは花材が巧みに使われ、見応えのあるコーナーになりました。

植物が持ついのちの輝きを表現する「ハナノキセキ」のコーナーは、草花の見せるひとときの美しさに注目し、個々の花のもつ刹那的な美を自由花で表現しました。照明が落とされた展示エリアには個性的な草花を使った独創的な作品が並びました。メディアにも多数紹介されました。

また、青年部花席「風の流れるための部屋/THE ROOM FOR THE WIND FLOWING」、学生席も設けられました。

期間中は、愛知県知事の大村秀章氏、名古屋市長の河村たかし氏にもご来場いただきました。会期中、多数ご来場いただき、誠にありがとうございました。

開催レポート

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