家元 池坊専永が池坊ロサンゼルス支部65周年記念行事でいけばなのデモンストレーションを行いました
池坊ロサンゼルス支部が65周年を迎え、9月9日から10日に記念行事が行われました。記念行事は、JACC日本文化会館で花展が開催され、Double Tree Hilton Hotelでは、華道家元四十五世 池坊専永家元および池坊専宗青年部代表、小林春荘池坊中央研修学院教授によるいけばなデモンストレーションが行われました。
花展のオープニングでは、会場入り口で和太鼓の演奏が行われ、家元、青年部代表、来賓の在ロサンゼルス日本国総領事の曽根健孝氏、日米文化会のCEO Wyatt氏、池坊ロサンゼルス支部の支部顧問竹花晴夫氏、同支部長南谷いずみ氏によるテープカットが行われました。
開会後には、家元および青年部代表はじめ来賓の方々が会場内の作品を1点ずつ巡視され、出瓶者から作品の狙いや思いなどを説明すると、作品についてのアドバイスや感想を述べられました。
10日に行われたデモンストレーションでは、家元は「新風体の今までとこれから」をテーマにした講義を行った後、自由花、生花新風体、立花新風体を披露しました。青年部代表は専応口伝などに言及しながら講義され、その後、生花と自由花をデモンストレーションしました。最後に小林教授が礼式生けでレンギョウの一種生けを披露しました。
祝賀会では、家元は「池坊の歌」を引用され「いけばなは形に残すことができず、先生の教えを弟子に伝え、弟子からまた次の弟子に伝えていくこと。自分の生きてきた道を伝えていただきたいと願っています」と話されました。その後、華道功労敬老表彰が行われました。祝賀会には120名の方が参加され、琴の生演奏と合わせて、舞台上に大作の自由花をいけるパフォーマンスが披露されるなど、支部の65周年を祝いました。
記念行事に合わせて行われた講習会では小林教授が登壇し、傍聴の方を含め70名が参加、立花新風体の講義を受けました。