家元・次期家元
2023.08.01

次期家元 池坊専好が特別公演〈ナイトシアター ろうそく能〉「半蔀 立花供養」(大槻能楽堂)に出演しました

大槻能楽堂(大阪市)で7月14日に開催された大槻能楽堂自主公演能 特別公演〈ナイトシアター ろうそく能〉「半蔀 立花供養」に、池坊専好次期家元が出演しました。「半蔀」は源氏物語の夕顔の巻を題材にした曲で、小書き「立花供養」の特殊演出により伝統的に池坊の立花が立てられます。

本公演では、ろうそくの点灯式に続き、能舞台に道服姿の次期家元が登場。笛の調べの中、銅竹籠編付立花瓶に、松、ナナカマド、枝垂れ柳、伊吹、菊などを用いて立花をいけあげました。
続いて、「立花と能」をテーマにした次期家元と大槻文藏氏の対談が、落語家の桂吉坊氏をナビゲーターに行われました。対談では、以前、横浜能楽堂で行われた能と花のコラボレーションのエピソードや、「花も人も、刻々と変わる変化を楽しむこと」などについて語られ、大槻氏は「立花をいけられる時の緊張感は、舞っている時と同じで、能と似通っていると思った」、次期家元は「能もいけばなも共に室町の頃に始まった。時を超越した時代感を感じ取っていただけたら」など、いけばなと能の共通点や楽しみ方について話しました。

休憩の後、立花を前に友枝昭世氏がシテを務め、能「半蔀」が演じられました。途中、後シテの夕顔の上の霊が白い花を立花に挿すシーンもあり、ろうそくの灯りの中、ファンタジックな半蔀の世界に観客の方も見入っていました。

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