イベントレポート
2023.07.21

奈良いけばなフェスティバル2023を開催しました

(一財)池坊華道会では奈良県コンベンションセンターとの共催で7月16日と17日、同センターのホールAで奈良いけばなフェスティバル2023を開催しました。奈良いけばなフェスティバルは昨年、池坊奈良県連合花展選抜展とIKENOBOいけばなアート展を開催。今年は、いけばなから環境保全の発信をする「NARA IKEBANA ECO ACTION」、また、男性の華道人による作品展「男花展”夏の奈良2023“」を開催しました。

IKEBANA ECO ACTIONは昨年10月に京都で開催された企画で、奈良では初開催。華道文化の根底にある自然とそれを取り巻く自然環境に思いを寄せ、いけばなの展示を通じて自然の大切さや環境保全の重要性を発信するという取り組みで、本展には49名の方が参加し、27作の作品が展示されました。作品にはペットボトルを使ったものや奈良県が割り箸発祥の地ということで杉箸の端材を使った作品など、それぞれにエコをテーマにした作品が並びました。

「男花展"夏の奈良2023"」には関西を中心に22名の方が参加しました。初参加は5名で、13歳から80歳まで幅広い年齢の男性会員が作品を展示しました。「俺の夢!」をテーマに、キキョウやサンダーソニア、ルリタマアザミなどを使って、人生の目標やいけばなで目指す到達点などが表現されました。

16日には特設舞台でIKENOBOYSによるいけばなパフォーマンスが披露され、祇園祭の花であるヒオウギを使った礼式生け、また、大枝の柳やスモークツリー、ヒマワリ、ユリなど夏の花材を使った大作の自由花がいけられました。

17日には会場内で、小学生と中学生を対象にした「池坊いけばな体験会」が午前と午後に開催されました。事前予約の30名の子どもたちが参加し、講師は大和支部の吉田由花氏と中川綾子氏が務めました。最初に講師がいけばなの説明や花をいける時のポイントを説明、デモンストレーションを行った後、子どもたちはヒマワリやガーベラ、スプレーカーネーションなどを使って、いけばなにチャレンジしました。

暑い中ではございましたが、3連休ということもあり、期間中はたくさんの方にご来場いただきました。
ご来場いただきました皆さま、並びにご参加いただきました皆さま、まことにありがとうございました。

この記事のシェアをぜひお願いします。