三越創業350周年 いけばなの根源池坊展を日本橋三越で開催しました
華道家元池坊では5月24日から29日、日本橋三越本店でいけばなの根源池坊展(東京花展)を開催しました。「とらわれのない美」をテーマに、池坊専永家元、池坊専好次期家元、池坊専宗氏をはじめ関東甲信越および静岡で活躍する華道家の作品を、期間中に延べ約500作展示しました。初日には、株式会社三越伊勢丹 杉江俊彦取締役会長のほか来賓の方々が出席する開会式を行い、家元、次期家元、池坊専宗氏による巡視が行われました。
会場には、花形ごとの展示コーナーや青年部、学生席のほかに、草木の命の美に自由花の表現で挑んだ「Inspired by Flowers」や、華道の原点でもある「祈りの花 立て花」など企画展示のコーナーも設けられました。青モミジやユリ、アジサイ、ヒマワリなど初夏の花材を使った爽やかな作品が多数並び、いけ手の個性が光る趣向を凝らした作品に、来場者は1点ずつ足を止めて鑑賞されていました。
家元作品は根の部分が強調された竹の自由花、次期家元作品はレインボースプリングに綿毛のタンポポやコメガヤなどのさまざまな草花が配された自由花が展示されました。2次展には池坊雅史事務総長、3次展には池坊美佳青年部代表による巡視が行われました。
今回、会場の三越が創業350周年を迎えたことから、特別企画としてショーウインドウや1階中央ホールなど館内各所にいけばなや伝統の器の特別展示を行いました。また、7階の花展会場には三越創業年の1673年に刊行された作品集「立花図并砂物」など池坊の所蔵する11点の歴史資料を展示しました。特別企画の一部作品は30日まで展示されました。
週末の27日と28日には池坊東京連合支部青年部が講師を務めるいけばなワークショップを開催し、男女問わず多数ご参加いただきました。
期間中、多くの方にご来場いただきました。皆さま、誠にありがとうございました。
いけばなの根源池坊展は全国で開催しています。
9月13日~18日 松坂屋名古屋店(愛知)
9月27日~10月2日 岩田屋本店(福岡)