家元・次期家元
2022.12.07

次期家元 池坊専好とIKENOBOYSが第3回令和京都博覧会に出演しました

池坊専好次期家元とIKENOBOYSが11月19日と20日に、京都市東山区の八坂倶楽部(祇園甲部歌舞練場 敷地内)で開催された第3回令和京都博覧会に出演しました。

令和京都博覧会は、明治期に東京遷都により低迷した京都を盛り上げるため開催された京都博覧会に学び、コロナ禍で停滞するムードを文化芸術の力で盛り上げようと開催されています。2020年に第1回が青蓮院門跡で、昨年、第2回が八坂倶楽部で開催されました。

第3回となる今回は、令和京都博覧会実行委員の次期家元、御所人形師・伊東庄五郎氏、観世流能楽師・片山九郎右衛門氏、大蔵流狂言方能楽師・茂山逸平氏、ゲストとして京舞井上流家元・井上八千代氏、ヴァイオリニスト・廣津留すみれ氏、クラッシックギタリスト・益田正洋氏らが出演しました。

いけばなは3つ目の演目として礼式生けを披露しました。袿(うちき)姿の次期家元が登場すると、白帳(はくちょう)装束姿の介添えが花盆や花器などを用意、その後、狩衣を着たIKENOBOYSの小杉秀樹氏と田中伸明氏が舞台に上がりました。

今回、次期家元はいけばなについての解説を行い、礼式生けが神仏への献花として、また、客人へのもてなしとして様式化した由来や、大自然を表現する立花の美観や水際の意味、常緑のものと当季のものを合わせるいけばなの表現などについて説明しました。小杉氏と田中氏は次期家元の解説のもと、松、シダレヤナギ、ヒノキのほか、椿や菊などを同時に立ててゆき、立花を完成させました。

前回に引き続き衣装は黒田装束店に協力いただき、麻製の白帳や蘇芳色の襲色目(かさねいろめ)に山吹色の櫨紅葉(はじもみじ)の単(ひとえ)の袿など、日本の伝統美を感じる装束をご提供いただきました。

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