イベントレポート
2022.11.28

池坊専宗氏が読売新聞わいず倶楽部の講座に登壇しました

華道家・写真家として活動する池坊専宗氏が11月12日、読売京都ビル(京都市中京区)で行われた読売新聞わいず倶楽部主催の「いけばな講座」に講師として登壇しました。

池坊専宗氏は「現在から過去へと歩む、いけばなの明日」をテーマに、前半はいけばなのルーツや華道の成り立ちについて講義し、日本の歴史や社会の情勢、生活様式の変化などに基づいていけばなの変遷を解説しました。また、花をいけるときの心の持ちようや向き合い方について言及し、応仁の乱を経て確立した華道の精神は現代にも通じるものとして「花の命と自分の心が通い合い、見る人がホッとするような花をいけること」を心掛けていると話しました。

後半には実際に花をいけながら講義を行い、「いけばなでは開花だけでなく枯れゆく花や蕾も、命の移りゆく姿として大切にする」こと、「植物にとって命の源でもある葉を大事にする」ことなどを説明しながら、2瓶の一輪挿しに赤花野菊をいけました。

講義後には参加者から質問や記念撮影の希望が相次ぎ、同氏は1人ずつ回答や撮影に応じました。参加者からは「60分では短いほど面白かった」「花をいけたくなりました」「直接、お話を聴ける機会があって非常に嬉しかった」など好評を得ました。

講義後、参加者は開催中だった旧七夕会池坊全国華道展に来場し、同展に出瓶されている同氏のいけばなや会場内のいけばなを見学するなど展覧会も楽しまれました。

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