令和4年度 旧七夕会池坊全国華道展を開催しました
華道会家元池坊では11月9日から14日まで旧七夕会池坊全国華道展を開催しました。今年度は「とらわれのない美」をテーマに、期間中、約900点のいけばなを展示しました。
コロナ禍により中止していた開会式を3年ぶりに執り行い、池坊専好次期家元より開会のご挨拶、また、来賓からご挨拶をいただいた後、テープカットで開幕しました。
家元道場には、池坊専永家元、次期家元、池坊美佳青年部代表、池坊専宗氏をはじめ、池坊中央研修学院名誉教授、教授、華﨟職、(一財)池坊華道会役員のいけばなが展示されました。
華道家元池坊8階売店には森部隆特命教授、中村福宏教授の花席が設けられ来場者を迎えました。7階から4階には池坊華道会の会員作品が並び、日本全国および海外からの参加者も出瓶されました。WEST18 7階では「Inspired by Flowers」と題した自由花のみのコーナー展示を行いました。照明を落としアート空間を演出した会場に個性的ないけばなが並びました。
10日は支部選出コンクールが行われ、支部の部に31支部、全体で151名の方が参加されました。団体の部は池坊東京楓支部が優勝、個人の部は山口恵子氏(池坊佐賀橘会支部)が特選に選ばれました。
11日には、聖徳太子千四百年大遠忌結願法要と華道関係先哲物故者追悼法要が六角堂本堂で執り行われ、2021年11月から1年間行った聖徳太子千四百年大遠忌に関連する行事は全て終了しました。
いけばな資料館では10日から14日の各日、「聖徳太子絵伝」デジタル絵解きを行い、聖徳太子の一生をデジタル画像を用いながら解説し、紹介しました。
今年、青年部が発足30周年を迎えたことから、12日に記念特別講座が2階ホールで行われました。講師には森部隆特命教授が登壇し、青年部を中心に会員約600名が参加しました。講座では青年部の参加者と共作の大作自由花の制作や、生花、立花のデモンストレーションも行われました。六角堂境内には青年部のこれまでの歩みを振り返るパネルと髙林佑丞氏(京都支部・池坊短期大学非常勤講師)が制作した30周年を記念した作品「その先へ…」が展示され、講義後に青年部代表と青年部員で記念撮影しました。
13日にはIkenobo花の甲子園2022全国大会が開催され、地区大会から選ばれた9チームが出場、高校華道日本一を目指しました。今年のテーマは「Flower of Life」で、チスパ(菊)や紅葉したモミジ、ニューサイラン、トルコキキョウなど当日発表される指定花材と各チームそれぞれの持ち込み花材1種を合わせて、作品に挑みました。優勝は群馬県立桐生高等学校「乙女桜」、準優勝は京都市立西京高等学校「花咲姉さんズ」、3位は安田女子高等学校「On fleek」が選ばれました。大会当日には大会アンバサダーのお笑い芸人のミキが来場、塩月希依音さん(NMB48)が司会アシスタントを務め大会を盛り上げました。
6日間の期間中、たくさんの方にご来場いただきました。皆さま、ありがとうございました。
なお、本展に展示された一部作品については、今後、Facebookの池坊公式アカウントで公開します。
※令和5年度旧七夕会池坊全国華道展は2023年11月8日~13日に開催予定です。