KYOTO IKEBANA ECOACTION – 京都国際映画祭2022×池坊
華道家元池坊で10月15、16日の両日、「KYOTO IKEBANA ECOACTION」を開催しました。「京都国際映画祭-映画もアートもその他もぜんぶ-」に池坊が協力したコラボレーション企画で、華道文化の根底にある自然とそれを取り巻く自然環境に思いを寄せ、いけばなの展示やワークショップを通じて自然の大切さや環境保全の重要性を発信しました。
六角堂境内では初日の午前中に公開いけこみが行われ、本堂の周りや池の傍などに計16作品を展示。参加者は京都支部会員をはじめ、同志社大学・京都女子大学・龍谷大学・池坊短期大学・立命館大学などの学生ら8チームと個人8名の合計40名。ペットボトル、卵パック、マスク、割りばしなどを用いた作品にはエコを啓発するメッセージが込められ、作品コメントが添えられました。Ikenobo花の甲子園2022大会のアンバサダーを務める塩月希依音さん(NMB48)は拝堂に『ぐるぐるパーク』と題し、細く切ったペットボトルを使用した作品を展示しました。
参拝者らは作品コメントも読みながら、リサイクルされたりゴミとして破棄されたりする素材が作品のどこに使われているか、興味深そうに見て、写真を撮っていました。公開いけ込みでは参加者と交流する姿が見られ、2日間で約1800名の来場がありました。「いけばな発祥の地らしい」「お寺に作品が並んでいて素敵だね」など感想が聞かれました。
初日の午後1時から、池坊ビル1階ピロティで〈おうちで簡単!「エコいけばな体験会」〉を開催。IKENOBOYSの田中伸明氏が講師を務め、京都府住みます芸人の木下弱氏がゲストとして登場。参加者は、ペットボトルを花器や花留に利用して、菊、トルコギキョウ、スターチスなどを思い思いにいけていきました。
続いて、1階ピロティで京都国際映画祭アートプランナーの漫才師 おかけんた氏による『公開エコいけばな制作』が行われました。池坊短期大学准教授の藤井真氏のアドバイスで、紙ストローをつかった「えECOえ~」作品が完成しました。
その後、おか氏、藤井氏がFacebookのライブ配信に出演。約50分の配信では境内の全作品が紹介され、海外からもコメントが寄せられました。