IKENOBOいけばなアート展@奈良2022を開催しました
(一財)池坊華道会では10月9日と10日に、奈良県コンベンションセンターコンベンションホールBでIKENOBOいけばなアート展@奈良2022を開催しました。
IKENOBOいけばなアート展は、昨年10月に京都で開催し、今回が2か所目の開催。伝統文化いけばなと現代的なアート感覚が融合した作品展で、池坊華道会の会員が大作の自由花に挑戦しました。本展には奈良のほか大阪、兵庫の会員55名(21チーム)が参加し、万葉集や俳句を題材にした作品や人との出会いや繋がりを表現した作品など、それぞれにテーマを設けて制作されました。参加者からは「アート展はいけばなの表現の幅をかなり広げてくれる。今後もこのイベントが続いていくことを楽しみにしている」や「大変でしたが、仲間と楽しく制作できて楽しかった」といった声が聞かれました。
コンベンションホールAでは池坊奈良県連合支部花展選抜展が開催され、奈良県内の支部に所属する会員のいけばな90作が展示されました。
9日の開会式には、来賓として文化庁地域文化創生本部事務局長の髙田行紀氏と奈良県コンベンションセンターマネージャーの杉村岳氏が参加され、テープカットの後、池坊雅史事務総長と巡視が行われました。選抜展では自由花のほかに立花や生花もいけられ、池坊の伝統を感じさせる作品や秋の草花の調和が美しい作品など力作が並びました。
同会場特設舞台では10月10日の11時と14時に、IKENOBOYSのいけばなパフォーマンスが行われ、メンバーの小杉秀樹氏と馬場健氏が出演。ゲストとして芸人活動をする大阪中央橘会支部のアノミーなReo氏、アシスタントとして大和支部と飛鳥支部の青年部の方達が参加し、一緒に作品を制作しました。パフォーマンスには青竹をメインに、ススキや菊、ケイトウなど秋らしい花材や明るいオンシジウムがふんだんに使用され、ステージいっぱいにいけられました。2度の公演はともに満席となり、立ち見も出るなど多くの方にご覧いただきました。