JAL ふるさと応援隊の客室乗務員がいけばな「入門」免許に挑戦しました
華道家元池坊は、2025年の大阪・関西万博に向け、世界中から関西へ集まる人々を「華道」でおもてなしすることを目的に、さまざまなグローバル企業に日本の伝統文化である華道に挑戦していただく『おもてなし華道プログラム』を9月からスタートしました。
第一弾として、日本で最も歴史のある航空会社JAL(日本航空株式会社)とコラボレーションし、JAL ふるさと応援隊の客室乗務員10名が華道に取り組みました。4日間・全8回の講義と実習で池坊の「入門」の免許状取得を目指し、1回目から6回目の講義では「いけばなの歴史や流れ」「池坊いけばなの特徴」「おもてなしの心」「仏前供花といけばな」などをテーマに講義と実技の講習が行われました。
5回目の講義の冒頭で池坊雅史事務総長があいさつし「世界中で活躍される皆さんに、日本の伝統文化の何か一つを身に着けてほしい。今回のプログラムで命と向き合ういけばなを五感で感じ、自分の生活の中に取り入れていただければ価値があると思う」と話しました。
プログラム最終日の9月30日、7回目にあたる午前中の講義では「生花(しょうか)」を学びました。午後からは8回目の講義が行われ、全8回の締めくくりとして、今までに学んだことを生かして各自でテーマを考え、作品で表現しました。
講師のレクチャー後、参加者はこれまでの講習で使用したガーベラやコスモス、モンステラ、ゴット、リンドウなどの中から抽選で花材を決定。それぞれ違った花材でいけばなにチャンレンジしました。4日間の講義の内容を参考にし、バランスや構成に悩みながらも、それぞれに個性ある作品をいけ上げました。
講師が一人ずつアドバイスしながら作品の手直しを行うと、さらに花材が際立ち作品がまとまる様子に参加者からは感嘆の声が上がりました。手直しが終わった参加者は、お互いの作品を鑑賞したり、作品と共に写真撮影を行いました。
講義終了後、一人ひとりに「入門」の免許状と花伝書が手渡されました。
参加者からは「初めてのいけばなを素敵な場所で体験させていただき、素晴らしく貴重な経験ができたことに感謝しています。あっという間の4日間でした。教えていただいたことを思い出しながら、空間の美を意識してお花をいけました」「私たちは、おもてなしの心でお客様を思いやることを意識して日々乗務にあたっています。講師の先生から『花それぞれに特徴があり、どんな風に咲いていたかを思い浮かべていける』と教えていただきました。お花ひとつひとつと向き合うことが、お客様に対するおもてなしの心と結びつくと思いました」「母が好きなカーネーションを使い、作品に家族への感謝の気持ちを込めました」などの感想をいただきました。
華道家元池坊では企業や団体等のニーズに合わせた「華道プログラム」や、オフィスで定期的なレッスンができる「オフィス華道」を2022年からスタートさせています。
【お問い合わせ】
(一財)池坊華道会 事業部 華道振興課 オフィス華道係
電話:075-231-4922(代表) メール:officekado@ikenobo.jp