2022年度 夏季研修講座(京都)を開講しました
8月18日(木)から23日(火)まで、華道家元池坊において夏季研修講座(京都)を3年ぶりに開講しました。2日ごとの3日程で全14コース、また同日開催の自由花・立花入門カリキュラム指導者講習会と合わせて延べ464名が受講されました。
コースは夏季ならではの「蓮」や「又木を極める(かきつばた)」をはじめ、「和洋で考える小さな砂物」や「立花新風体(上級)」など、複数のコースで定員を超える申込があり、夏季研修講座の盛況さが伺えました。
コロナ禍により実受講での開講が2年間中止となっていたため、受講生からは、「家元に来られて嬉しい」「毎年参加していたので復活して良かった」と開講を喜ぶ声が聴けました。
冬季講座は【京都】12月中旬、【東京】2023年1月末を予定しています。詳細は、準備が整い次第、池坊公式サイトのイベントページへ掲載いたします。(9月下旬予定)
最年少参加者 IKENOBOYS河出さんは同じ支部の竹谷さんと一緒に参加されていました。
河出さん:
初めての夏季講座でとても緊張しましたが、竹谷さんやクラスの方々がおられたのでリラックスできました。小林義子先生の熱心なご指導のおかげで多くのことを学べました。異質素材の花留めを扱うのが初めてでしたが、チャレンジ出来て表現の幅が広がりました。
竹谷さん:
普段のお稽古では使わない素材に触れることが出来て、とても勉強になりました。小林義子先生の講義や、周りの先生方にも沢山教えていただき、見識が広がりました。スマートフォンのメモ機能が習ったことでいっぱいになり、とても満足しています。自宅に戻ったら復習をかねて実作してみます。
※写真撮影時のみマスクを外しています
※IKENOBOYSリンク https://ikenoboys.com/
日頃習う機会の少ない立花をいけられて良かったです。結婚してからお稽古にブランクがあり不安でしたが、島津先生の丁寧なご指導のおかげで無事に完成しました。目の前で先生の技を見ることが出来たので、イメージしやすかったです。日程が合えば、次年度からの中央研修学院への入学を検討したいと思ってます。
※写真撮影時のみマスクを外しています
東京千祥会支部 金子麻倫さん(左) 西大阪支部 德富美佐子さん(中央) 尾道向島華翠会 宮本昌美さん(右)
金子さん:
講師のデモンストレーションでは、間近で手元や技を見ることができ、作品が出来上がる過程もしっかりと学ぶことが出来ました。また、2日間で1作をいけるため、じっくりと、とことん、気が済むまで、作品と向き合える点も良かったです。今回の受講を通して、普段のお稽古はもちろん、中央研修学院でも引き続き、さらに修練を積んでいこうと思いました。
德富さん:
初めてかきつばた一色に取り組むため、受講前は不安でしたが、2日間、ゆっくりと学べ、花と向き合うことができ、とても満足しています。また、作品を完成させることができ、達成感も感じています。これからも色々ないけ方にチャレンジして行きたいと思います。
宮本さん:
かきつばた一色は地元のお稽古では花材事情などにより、なかなか取り組むことができないため、貴重な機会になりました。基礎からしっかり教えてくださり、理論をはじめ、空間の取り方など、技術面も含め、学びが深まりました。また、受講を通して、他の受講者とも縁が広がりました。
※写真撮影時のみマスクを外しています
蓮をいけることに憧れて、初めて蓮の生花に挑戦しました。自然の姿でいけることや出生についてなど、分かりやすく、それぞれに込められた意味を理解することが出来ました。普段のお稽古では、なかなか取り組むことが出来ないので、受講できて、とても満足しています。受講を終えて、毎年、蓮をいけてみたい、次は又木でいけられるようになりたいと強く思いました。
※写真撮影時のみマスクを外しています
森部先生の砂物に憧れ、ずっと習いたいと思っていた願いが実現しました。雅号に「松」を使うほど松が好きですが、これまで松を大きく生けたことがなく、幹造りも初めてで不安でしたが、細部にわたり丁寧にご指導いただき、貴重な経験となりました。いかに自然な形に造作するか、松の扱い方の奥深さを知ることが出来ました。昨年は中央研修学院(東京校)に通っていましたが、海外留学のため今年は受講できませんでした。また帰国したら必ず通うと決めています。
引立の先生から薦められ、初めて受講しました。講義では花材の選び方など分かりやすく教えていただいたので、普段のお稽古に活かしたいです。実技では手直しで花が違った表情を見せ、生き生きとした印象に変わりました。他の受講生の手直しも見て、先生から解説される花の取り合わせ方などアドバイスの一言一言がとても勉強になりました。2日間の講座なので通いやすく、今後も受講したいです。