2022祇園祭に各所でいけばな作品が展示されました
日本の三大祭の一つで、豪華な美術品で飾られた山鉾が並び、京の夏の風物詩として知られる祇園祭。山鉾町では宵山の期間、御神体や懸装品を公開する会所飾りや、所有する美術品などを披露する屏風祭が行われます。
池坊では山鉾が建つ前祭、後祭にあわせて、会所飾りや屏風祭に厄除けの花と伝わるヒオウギ(檜扇)のいけばな展示や立花の奉納を行いました。また、六角堂においてもご本尊にヒオウギを供えました。
◇祇園祭 南観音山のご本尊にいけばなを奉納
祇園祭の山鉾のひとつ、南観音山のご本尊・楊柳観音像(ようりゅうかんのんぞう)にいけばなを奉納しました。
いけばな奉納は毎年池坊で行っているもので、ご本尊に立花を、ご本尊脇の善財童子(ぜんざいどうし)に仏花を奉納しました。いけばなは、後祭期間中(7月21日~7月23日)展示されました。
◇山鉾町の会所にヒオウギのいけばなを展示
古くから退魔の力があると考えられてきたヒオウギは、祇園祭の頃、京都の町屋の玄関や床の間に飾られてきました。池坊では祇園祭の期間中、下記の山鉾町の会所にヒオウギのいけばなを展示協力しました。(鯉山・黒主山は京都支部による展示)
■7月14日~16日(前祭):放下鉾・山伏山
■7月21日~23日(後祭):橋弁慶山・鯉山・黒主山
◇祇園祭にいける 第36回いけばな展
京都いけばな協会に所属する流派が、八坂神社前の祇園石段下から烏丸までの四条通のショーウィンドウをストリートギャラリーとして、いけばなの作品を展示。池坊からは京都支部の城野眞理子支部長が7月15日~17日まで作品を展示しました。
◇文化庁 地域文化創生本部でヒオウギのいけばな作品展示
文化庁の京都への本格移転を準備している地域文化創生本部(京都市東山区)の玄関ホールに、7月11日~21日、京都支部の正村曉子氏がヒオウギのいけばなを展示しました。
◇池坊短期大学 花きらきら
7月15、16日の両日、池坊短期大学 アートフォーラムで祇園祭協賛「花きらきら」が開催されました。このイベントは、祇園祭に合わせて例年開催されるもので、授業でいけばなを学ぶ学生たちの作品発表の場となっています。
あいにく一般の来場者の入場はなしでの開催となりましたが、学生たちがいち早いコロナ禍の終息を願っていけた作品で会場は華やぎました。
◇六角堂・池坊 オンライン屏風祭
池坊が所蔵する屏風をオンラインで披露しました(2020年作成)