(公財)関西生産性本部 経営幹部交流セミナーでいけばな体験
公益財団法人 関西生産性本部 第43期経営幹部交流セミナーの一環で6月21日、セミナーの参加者20名が池坊でいけばなを体験しました。池坊雅史事務総長が池坊いけばなについての講演、池坊中央研修学院の島津範好講師が体験指導に当たりました。
はじめに参加者は六角堂境内、いけばな資料館を見学。六角堂の田中良宜執事から六角堂の歴史や六角の意味について、資料館では細川武稔主任研究員から今年千四百年大遠忌を迎える聖徳太子と池坊の関わり、専応口伝などについて説明を受けました。
一行はWEST18ビルの7階教室に移動。事務総長はあいさつに続き、島津講師による松、季節の花材を用いた立花正風体や資料を示しながら〈池坊の哲学・人財・財務〉について「命を生かす」をキーワードに企業との考え方の違いも指摘しながら考察しました。そして「日々の生活の中で命や自然を感じその中で花をいける、それが生活を高めていく、華道にはそんな本質もあると思う」と語りました。質疑応答では「池坊が危機を乗り越えてきた一番の礎は」「組織に適正な規模についてどう考えられるか」など活発な質問が寄せられました。
その後、島津講師がナツハゼ、カキツバタの生花正風体と、体験作品の見本となる自由花をデモンストレーションし、体験に入りました。ヒマワリ、トクサ、スターチス、アジサイを用いて思い思いにいけていき、出来上がると講師の講評を受け、作品写真撮影などを行いました。
参加者からは「事務総長や講師の先生の話が大変わかりやすかったです。〝いけばなの他を生かし、共に生きる精神〟などを事前に学んだことで、実習にすんなり入っていけました」「仕事から離れ、無心になれたのがよかったです」「普段働かさない脳を使った気がします。リフレッシュできました」などの感想が聞かれました。