家元・次期家元
2022.06.09
次期家元 池坊専好 比叡山延暦寺で供花 伝教大師最澄一千二百年大遠忌
天台宗総本山 比叡山延暦寺の浄土院で6月4日に営まれた法要「長講会(ぢょうごうえ)」において、池坊専好次期家元が供花を奉納しました。
「長講会」は天台宗祖 伝教大師最澄上人の命日に、伝教大師御廟所の浄土院において、天台座主をはじめ宗内の高僧が出仕して行われる法要。次期家元は、昨年奉修の伝教大師最澄一千二百年大遠忌法要で供花を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止となり、今回、大遠忌での供花となりました。「僧籍を持ち、未来を担う方にお願いしたい」との延暦寺の想いから武者小路千家の千宗屋家元後嗣と次期家元に勤仕の依頼がありました。
午前10時に法要が開始されると、次期家元は浄土院の拝殿で、唐銅鯉耳下蕪(花入)に松、シャガ、孔雀草、ナツハゼ、ドクダミなどを用いて立て花を立てました。同時に千宗屋家元後嗣がご献茶を行いました。続いて次期家元はいけばな、家元後嗣はお茶を手に御廟に進み、十二年籠山の修行をしている侍真僧によってそれぞれ御廟の御厨子の中に奉納されました。