家元・次期家元
2022.06.09

次期家元 池坊専好 いけばなインターナショナル東京支部のイベントでデモンストレーション

世界50ヶ国以上に支部を持ち、いけばなを通じて相互理解や友好の輪を世界に広げる一般社団法人いけばなインターナショナルで6月2日、東京支部のガラランチョン(昼食会)が開催され、池坊専好次期家元がいけばなデモンストレーションを行いました。

(写真:2022年いけばなインターナショナル東京支部6月ガラランチョンにて)

ガラランチョンは毎年6月、会員の親睦を深めるイベントとして行われてきましたが、コロナ禍により3年ぶりの開催となりました。今回、名誉総裁の高円宮久子妃殿下をはじめ来賓の方々が招かれ、ホテルニューオータニ(東京)で行われました。

次期家元はデモンストレーションで大作を含む5作品を披露し、初めにヒマワリやデルフィニウムなどを使用したウクライナの国旗の色をイメージした祈りの花をいけられました。作品はいけばな発祥の地 六角堂を建立した聖徳太子の軸の前に三具足の花として飾られました。次に、季節の花であるアジサイの生花正風体をいけられた後、沖縄復帰50周年として、イトバショウ、オキナワシャガ、ハイビスカスなど沖縄の花材を用いた生花新風体を披露しました。

大作自由花は8本のステンレス製の花器に、白樺、ドラセナブラックリーフ、カラテアインシグネ、グロリオサがいけられ、七夕の短冊を思わせる細いアクリルミラーが施されました。最後の立花のデモンストレーションでは、故 松下功氏(作曲家、東京芸術大学副学長)の曲に乗せて、松の大枝やシダレヤナギ、ユリ、シャレボクなどがダイナミックにいけられた、幅約7メートルの大作を完成させました。

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