イベントレポート
2022.06.06

いけばなの日(6月6日)記念イベントで子どもたちがいけばなを制作、奉納

華道家元池坊では、「いけばなの日」(6月6日)にちなみ、記念イベントを行いました。
前日の6月5日(日)に京都市などに在住の小学1年生から6年生までの24名が参加し、いけばな体験や、六角堂拝堂でいけばなの大作を制作しました。

古来、芸事や習い事は6歳の6月6日より稽古を始めると上達すると言われ、お稽古始めの日とされていました。いけばなの日は、公益財団法人日本いけばな芸術協会が「いけばなの日」の記念日を一般社団法人日本記念日協会に申請し、令和2年に認定された華道の記念日です。​

子どもたちは初めに、池坊ホールでそれぞれにいけばなに挑戦しました。今回、講師は池坊京都支部の長谷川久美子氏、藤井寛貴氏が担当し、長谷川氏はいけばなについての説明、藤井氏はデモンストレーションを行いました。「まずは主役になる花を決めましょう」「茎は斜めに切ると挿しやすいですよ」などのアドバイスを受けながら、子どもたちはガーベラや姫ガマ、スプレーカーネーションなどを使って、個性豊かな作品を制作しました。

その後、六角堂に移動し「いけばなで元気をもっと!」をテーマに全員で1つの大作いけばなを制作。一人ずつ、思い思いの場所にヒマワリやユリ、アジサイなどを挿していき、最後に長谷川氏と藤井氏がナツハゼなどの大きな枝を加えて大作を完成させました。
高さ2メートルを超える大作が完成した後、皆で華道の上達を願い、六角堂ご本尊に手を合わせてお参りしました。

子どもたちは「このような大きい作品をいけるのは初めてだった」「アジサイをいけるのが楽しかった」など参加した感想を話していました。

大作いけばなは翌日の6月6日まで六角堂拝堂で展示奉納されました。

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