イベントレポート
2022.03.29

春のいけばな展-第41回池坊中央研修学院祭-を開催しました

3月25日(金)~28日(月)まで、「春のいけばな展-第41回池坊中央研修学院祭-」を六角堂境内、家元道場、華道家元池坊(池坊本館)で開催いたしました。

今年は「春雷」をテーマにした展示で、冬眠している生き物が雷鳴に驚いて目覚めるように、作品の斬新さや意外性に衝撃を受けていただこうと趣向の凝らした作品が約600点並びました。

烏丸ステージには、同学院の中村福宏立花研究室による松や桜、藤、シャクヤクなどを使用した超大作の立花が展示され、六角堂山門前には清水新一立花研究室、境内には本堂西側のWEST18入口に小林春荘立花研究室、羅漢像池には西田永古典立花・立花研究室、池坊本館前に豊田光政古典立花研究室による大作4点が展示されました。

家元道場には、華道家元四十五世 池坊専永、学院長 池坊専好の作品、名誉教授、 特命教授、学術研究室ゼミの作品などが展示されました。
家元は立花新風体を、前期はスノーフレーク、シャガ、エリカなどを使用し、後期はユキヤナギ、ブラックリーフ、アジサイを使用していけられ、花席には家元の画と表千家十四代家元で前家元の千宗旦氏による書が描かれた「満目春風」の掛軸がかけられました。

池坊本館エリアの入口となる8階では特命教授による古典立花の大作が展示され、7階は自由花フロアとして同学院の野田学自由花研究室、佐々木康人自由花研究室、村上謙治自由花研究室および講師、研究員の作品を集結した展示が行われました。7階の一部と6階から4階にも各研究室の作品、特修クラス、特別科卒業生の作品が展示されました。研究室ごとにテーマ性や工夫の感じられる花席で来場者も熱心にご覧になっていました。

3階のいけばな資料館では「聖徳太子および六臣像」や「聖徳太子二歳像」などの太子の絵像や彫像などが期間限定で展示され、また、学院長の作品も展示されました。作品にはユキヤナギ、松、ラン(カランセ)、トラフアナナスなどが用いられた砂物がいけられました。

26日は、聖徳太子千四百年大遠忌 慶讃法要「花供養会」が六角堂の本堂で行われ、同学院第45期特別科卒業生のたちばな賞受賞者の中から選抜された川嶋孝憲氏と三原初江氏が白菊の生花を献華し、本尊に供えられました。

25日(金)、27日(日)には会場からFacebookでライブ配信も行われました(ライブ配信はアーカイブでご覧いただけます)

会期の4日間は荒天の日もありましたが、六角堂境内の枝垂れ桜が満開になるなど春の陽気に包まれた日もあり、多くの方にご来場いただきました。
ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

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