池坊専宗特別展示「MOVING」を開催しました

池坊専宗特別展示「MOVING」－持って帰れる石と、いけばな(あるいは循環する“祈り”の展示)－が3月2日（水）から6日（日）、ジェイアール京都伊勢丹7階で開催されました。

同展は、映画「MIRRORLIAR FILMS Season2」のプロジェクトの1つとして開催されたもので、現在、華道家・写真家として活動する池坊専宗氏による立て花のインスタレーションが展示されました。

展示では、池坊のいけばなが祈りの花を起源とし、また、荒廃した室町時代に確立されたことを基に、コロナ禍やイデオロギー、世代等で分断されがちな現代において、それぞれの思いや気持ちを共有し、祈りが循環していくことを意図し、表現されました。

会場には、専宗氏の呼びかけに応じ、それぞれの思いで集められた石約300個が等間隔に並べられ、その中に立て花2作がいけられました。石は自由に触れて持ち帰ることができ、期間中、来場者は会場内を縦横に歩きながら、いろいろな方向から展示を眺めたり、何度も屈んで、目に留まった石を手に取ったりと、それぞれにインスタレーションを鑑賞されていました。

展示の様子は、同展のInstagramのアカウントに掲載され、石の写真に持ち寄った参加者のタグがつけられて紹介されるなど、SNSを活用した発信も行われています。