家元・次期家元
2021.12.10

次期家元 池坊専好が「悲とアニマⅡ~いのちの帰趨~」で献華・作品展示を行いました

京都市内で開かれた現代美術の展覧会「悲とアニマⅡ~いのちの帰趨~」(11月19日~28日、主催・現代京都藝苑実行委員会)で次期家元 池坊専好が献華・作品展示を行いました。同展は「生の充実は死と向き合う中にあり、そこに伝統的な日本的感受性も現代的なかたちで現れる」との観点から、東日本大震災から10年目に開催。第1会場の建仁寺塔頭・両足院では「彼岸」を、第2会場のThe Terminal KYOTOでは「此岸」を象徴する、計13人の作家による展示が行われました。

次期家元はアーティスト・池坊由紀として参加され、11月18日、両足院で出品する自由花を献華されました。黒色のシダレグワを上向きに構成した中にツルウメモドキを配され、展覧会監修の鎌田東二京都大学名誉教授が若松を入れられて完成。第2会場では白色のシダレグワを下向きに用い、近藤高弘氏の白磁壺に枯れたアンスリウムの葉、グロリオサをいけられました。

次期家元は「テーマは『巡り』。ここ(第1会場)からいのちが上に昇っていく、それがまた生まれ落ちる(第2会場)。シダレグワの立ち昇る姿と降りる姿、白と黒のコントラストで巡っていく一つの世界を表現しました。また、座って古典的な花をいけるのではなく、現代に合った献華を試みました」と話されました。

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