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2022.03.07

第24回学校華道インターネット花展 受賞作品発表

第24回 学校華道インターネット花展 受賞作品発表

1,211校、5,835名の方のご応募ありがとうございました。 審査委員長・次期家元池坊専好をはじめ、審査委員会による選考の結果、 栄えある受賞作品が決定しました!

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いけばな池坊 最優秀賞

  • 学校華道インターネット花展 最優秀賞作品
    札幌国際大学3年生
    細川 小頼さん
    テーマ 元気を出して
    種別 自由花
    花材 オクロレウカ、レッドウィロー、ガーベラ、ポトス
    コメント 不安やストレスを感じる毎日でした。けれど、これからは上を向いて自分らしく生きていこうと思います。オクロレウカと一本のレッドウィローでリラックスした空間を作りました。そこにガーベラが持つ明るさと優しさを加え、前向きな気持ちを表現しました。
    細川 小頼さん
    受賞者のコメント

    この度は、思いがけず「いけばな池坊最優秀賞」という素晴らしい賞を頂戴し、 大変嬉しく光栄であるとともにとても驚いています。 札幌国際大学には多くの選択科目があり、その一つである「華道」を履修しました。 そのきっかけは“お花が好き” “日本の伝統文化に触れてみたい”という単純なものです。華道の授業では、植物と向き合い素直な気持ちで「花を生ける」楽しさと難しさを知りました。そして、自宅に「花を飾る」ことで感じられる穏やかで豊かな感覚が、コロナ禍で疲れた心を優しくいたわり、次へと向かうエネルギーとなりました。出会ったばかりのいけばなですが、困難な時代にあっても、その力を遺憾なく発揮する「古くて新しいもの」だと感じています。 最後になりますが、指導してくださった先生、良き友、いつも応援してくれる家族の おかげで、今回このような大きな賞を頂きましたことを重く受け止め、感謝しつつ、 これからもいけばなをより深く理解するよう努力してゆきたいと思います。 4月からはいよいよ最終学年、多くのことを学び、充実した毎日を送りたいと思っております。この度は、今の自分にできる精一杯の作品を高く評価していただき、本当にありがとう ございました。
    審査委員長より

    オクロレウカの優しい曲線が印象的な作品です。上へ上へと成長し伸びていきたいという作者の気持ちが素直に表現されています。 ピンク色のガーベラ2輪が、器とともに「丸い形」で統一され上段の雰囲気と調和しています。 オクロレウカの中に1本のレッドウィローがリズムに変化を与えました。2、3本でなく1本にすることでかえって印象に残ります。 池坊いけばなの美感のひとつは美しい空間美です。線的な花材をシンプルに構成することで、心に響くインパクトある作品となりました。

優秀賞

  • 文部科学大臣賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    秋田県立湯沢翔北高等学校3年生
    滝沢 采未 さん
    テーマ 宇宙飛行
    種別 自由花
    花材 ヒオウギ、ニューサイラン、カスミソウ
    コメント ヒオウギと、赤と紫に塗ったスチロール玉は惑星、丸く生けたニューサイランは軌道や環です。鏡を使って惑星の数を増やしたと同時に奥行きも出し、無限の広がりを表現しました。無機質さが宇宙飛行士のヘルメットやロケットの窓に見えます。楽しく生けられました。
    審査委員長より

    大胆に用いた青い円形の背景の中に、プラネットや丸く輪にしたニューサイランを使い、表現テーマである宇宙をうまく表しました。鮮やかな色づかいが印象的で自由花らしい面白さ、そしてはじけるような明るさを感じる作品です。
  • 京都府知事賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    北海道根室高等学校3年生
    石田 真央 さん
    テーマ 涼風
    種別 生花
    花材 かきつばた
    コメント 昨年に引き続き、かきつばたに挑戦しました。最初は思うように生けることができず苦戦したのですが、練習を重ね、沢山の人達の支えもあり満足のいく、夏のかきつばたを生けることができました。 私はこれからもいけばなを通して沢山のことに挑戦していきます。
    審査委員長より

    非常に伸びやかなかきつばた一種生となっています。 池坊では植物の出生を大切にします。その中でもかきつばたは葉組や葉の裏表まで気を配る必要のある難しい花材と言えますが、努力の程がうかがえる作品です。
  • 京都府教育委員会教育長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    宮城県石巻西高等学校1年生
    海上 琴美 さん
    テーマ 個性
    種別 自由花
    花材 ガーベラ、カスミソウ、グロリオーサ、クジャクソウ、スチールグラス、セイロンライティア
    コメント 人も花も様々な個性があり、それぞれ大事にしていきたいという気持ちを、この作品に表しました。色とろどりのガーベラを長さや角度を変えながら、1輪1輪にある花の個性を生かして生けました。また、スチールグラスの輪で、個性を大事にする心が多くの人に繋がって欲しいという願いを込めました。
    審査委員長より

    植物は様々な形状を持っています。この作品ではガーベラの茎、カスミソウの茎、スチールグラスなど、線的な要素をうまく用いていけられています。色彩の明るさも希望を感じさせ、心豊かな瑞々しい社会のイメージと重なります。
  • 京都市長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    池坊短期大学2年生
    宇野 朝香 さん
    テーマ 秋の色
    種別 自由花
    花材 キイチゴ、糸菊、リンドウ、ホトトギス、メラリューカ
    コメント 幼い頃から秋の色づいた葉を見るのが好きで、その想いを表現したいと考え、今回の作品をいけました。秋ならではの、言葉では表現できない絶妙な色の混ざりかたをしたキイチゴをメインにいけました。どの葉も同じ色をしているものはなく、絵画を見ているようでワクワクしてしまいます。このワクワク感を明るい黄色の糸菊をメラリューカで表しています。寒色のリンドウとホトトギスは、冷たい秋風をイメージしています。
    審査委員長より

    色づいたキイチゴの葉が美しく抒情性あふれる作品です。器と共に統一感ある色彩も好感が持てます。 秋を代表する花材であるイトギク、リンドウ、ホトトギスが用いられ、秋の深まりゆく雰囲気を醸し出しています。
  • 京都市教育長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    旭川工業高等専門学校4年生
    渡部 ことみ さん
    テーマ 湖畔
    種別 自由花
    花材 カラー、カークリコ、アリストロメリア、ナルコユリ
    コメント 花材をよく見つめ、全体的に色味がやわらかかったので、静かではかなげのある湖畔をイメージして生けました。伸びやかに生けつつも、足元までしっかり締め、広がりも持って、一目見てひかれるような仕上がりになったと思います。
    審査委員長より

    スッと伸び立つカラーと対照的に小さな葉がリズミカルについているナルコユリをうまく対比させた構成が印象的な作品です。個性の違う花材がうまく調和しています。画像上でも映える作品となりました。
  • 読売新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    池坊短期大学2年生
    猪又 あゆみ さん
    テーマ 風の音
    種別 自由花
    花材 カラー、ハラン、カーネーション、メラリューカ
    コメント 風には季節を感じられる不思議な力があります。それはその時期の風の吹き方や温度が関係があるのですが、それも面白い部分があります。風の音というのは風の表情でもあると思い、花の表情や葉の動きで表現しました。また、カラーには「華麗なる美」という花言葉があります。この花言葉が風に似ていると思いこのテーマにしました。
    審査委員長より

    細長い器を縦に使用し、奥行きを出す構成の作品です。2本のカラーと3枚のハランの動きが躍動的で、スタイリッシュな雰囲気も魅力的です。
  • 朝日新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    光ヶ丘女子高等学校2年生
    千本 真央 さん
    テーマ つながり
    種別 自由花
    花材 スチールグラス、グロリオーサ、メラリューカ、富士ハラン、オンシジューム、カーネーション
    コメント スチールグラスを丸くしたことにより人と人のとつながりの輪を表現しました。大小様々な輪を作ることでたくさんの人との輪を表現しました。輪の中でも自分の意志をもって咲くよう数をグロリオーサやカーネーションを使って表しました。
    審査委員長より

    スチールグラスが外へ外へとフワフワ膨らんでいくような構成が印象的でした。左だけでなく右側にも小さく配置されたのがバランス的によかったですね。 赤のグロリオサの力強さ、そしてほかの花々も明るい色調で合わせているところに引き付けられました。
  • 毎日新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    富山県立福岡高等学校2年生
    酒井 美咲 さん
    テーマ 秋の静寂
    種別 自由花
    花材 枯枝、ツルウメモドキ、桔梗、キイチゴ
    コメント 2021年は学校祭がなく作品を展示できる機会がありませんでした。枯枝とツルウメモドキを作用し、秋らしく制作しました。また実と補色になるよう桔梗を使用し、一体感をもたせました。また、秋の静寂を表現するため少ない花材で空間をもたせ、枯枝で風の流れを表現し、秋の風の美しさを感じるような作品に仕上げました。
    審査委員長より

    ツルウメモドキが生み出した大きな空間が心地よい作品です。 2つある花器の口元に入れた花材の分量にも強弱がついていてよかったと思います。しっとりとした風情があり、心落ち着く作品となりました。
  • 産経新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    札幌国際大学3年生
    庄司 悠日 さん
    テーマ 花丸紋
    種別 自由花
    花材 フウセントウワタ、レッドウィロー、小菊、カーネーション
    コメント コロナ禍で成人式が中止になってしまいました。母の振袖には小菊が描かれていて、落ち着いた上品さで、とても気に入っています。友達に振袖姿を見てもらえなかったことは残念ですが、その代わりに、この作品を生けてみました。
    審査委員長より

    円形の花器の中に曲線や丸い花をうまく配置し全体に調和のとれた作品となりました。小菊の配置が絶妙でした。 お母さまとの心の通い合いが作品上に表れて優しさが伝わります。

ブロック賞

  • 北海道新聞社賞(北海道ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    札幌市立発寒中学校2年生
    安部 ゆきの さん
    テーマ 初秋
    種別 自由花
    花材 大葉ハゼ、カラー、ケイトウ、ベゴニア
    コメント 山の木々の色づきを生けてみました。
    審査委員長より

    大きな葉と変形花器という個性が強いものを上手く合わせたインパクトある作品です。 葉の色合いから、深まっていく秋の気配が感じられます。
  • 河北新報社賞 (東北ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    岩沼市立玉浦小学校4年生
    黒木 菜々海 さん
    テーマ 庭あそび
    種別 自由花
    花材 スチールグラス、スプレーカーネーション、カスミソウ、バラ、サンダーソニア、ラビットファン
    コメント 庭で咲いた草花をお母さんと一緒に摘んでいるイメージでいけました。明るい色を合わせ、楽しい気持ちを表現しました。スチールグラスとバラの配置がとても難しかったです。
    審査委員長より

    変形花器を斜めに使うことで、花器の形からくる曲線と、上部に立体的に配しているすスチールグラスとの一体感が生まれました。足元を引き締めるピンクのバラが印象的です。優しい雰囲気の花々もムードに合い、うまく使われています。
  • 東京新聞賞(関東ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    神奈川県立相模原総合高等学校3年生
    原 楓 さん
    テーマ はばたき
    種別 自由花
    花材 ヒマワリ、アレカヤシ、スターチス、アワ
    コメント アレカヤシを鳥の羽、ヒマワリを鳥の顔と見立て、鳥が羽ばたいているかのようなイメージで生けました。片方の葉を取り、翼を羽ばたかせている様子を表現したのが工夫点です。片方の葉を取ることで大きな空間がうまれ、躍動感を表現することが出来ました。
    審査委員長より

    アレカヤシを半分にカットし大胆に用いたインパクトのある作品です。 選んだ花器との調和もよく、清々しさを感じます。躍動感が見事に表現されています。
  • 北國新聞社賞(北陸・甲信越ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    富山大原簿記公務員医療専門学校1年生
    中尾 涼音 さん
    テーマ 秋の実り
    種別 自由花
    花材 ゴンズイ、メラリューカ、ラナンキュラス、ヒオウギの実
    コメント 黄色いラナンキュラスの周りを小さな秋の実で囲むようにし、花器との統一感を出しました。明るい秋の日だまりが感じられるような作品を心がけました。
    審査委員長より

    秋を感じさせる花材を用いた、非常に優しさを感じる作品です。器とも統一感がありますね。 ゴンズイの赤い実とヒオウギの黒い実が作品にリズムを与えています。
  • 中日新聞社賞(東海ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    光ヶ丘女子高等学校2年生
    高村 映見 さん
    テーマ 花輪
    種別 自由花
    花材 スチールグラス、グロリオーサ、富士ハラン、オンシジューム、カーネーション
    コメント インパクトがある作品を目指しました。いつも華道でいける花々は綺麗なものが多いため、あえて一目見て「可愛い!」「面白い!」と思ってもらえるような生け方を目指しました。この花を見た人が、想像力を働かせて鑑賞して欲しいです。
    審査委員長より

    もくもくと湧き上がるような印象のスチールグラスの使い方が面白く、明るさに満ちた作品ですね。 沸き立つ輪の中に配されたカーネーションとグロリオサが印象的です。
  • 京都新聞賞(近畿ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    池坊短期大学2年生
    多田 七海 さん
    テーマ 未来に歩む私
    種別 自由花
    花材 コスモス、セイバンモロコシ、ドウダンツツジ、ブバリア、サンキライ
    コメント 中学1年生からいけばなを始め、今年で8年を迎えました。主役に使用したコスモスは私自身です。花器の口が5つあるので、①いけばなの知識や技術②精神性③師匠や先生④花⑤花友、との5つの「出会い」を表現して構成してみました。サンキライの実のように身についたこともあれば、まだまだ莟の私もありますが、向上心や未来へと成長していきたい私の想いをセイバンモロコシに託しました。輝かしい未来に向かって前進あるのみ。
    審査委員長より

    セイバンモロコシの線をうまく捌いた美しい作品です。 花器口に配されたコスモスや黄色のドウダンツツジなど、一輪一輪の表情が愛らしく秋らしい彩りを感じます。
  • 中国新聞社賞(中国・四国ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    安田女子大学2年生
    二宮 可奈子 さん
    テーマ 爽やかな秋
    種別 生花
    花材 バラ、オクロレウカ、アカヤナギ
    コメント バラの桃色で爽やかさを表し、アカヤナギで秋を表現しました。バラが美しく際立つように、アカヤナギとオクロレウカを長く使い、オクロレウカは空間を広くつかってダイナミックにしました。
    審査委員長より

    のびやかな風を感じる爽やかな生花新風体です。 線的な花材がきれいに捌いてあり、アカヤナギも効いています。薄ピンクのバラの優しい表情が印象的でした。
  • 西日本新聞社賞(九州・沖縄ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    八代白百合学園高等学校3年生
    曽我 雅 さん
    テーマ 変わり目
    種別 自由花
    花材 ベニヅル、ツタ、バラ、エレンジューム、ホワイトスター
    コメント 夏から秋へ変わり、秋らしい季節になってきました。 バラ、ツタの鮮やかな緑と、ベニヅルの枯れた秋の模様を生け、流れるようにのびのびと夏から秋へ移り変わる様子を表現しました。
    審査委員長より

    主材に用いたベニヅルの持つ面白い動きを大胆にいかし、そこにツタが優しさを添えています。 このツルをいかすために、高い縦長の器を選択したのが良かったと思います。中央の赤いバラも印象的です。

入選

大学・短大の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    国士舘大学4年生
    浦部 祐也 さん
    テーマ アイドル
    種別 自由花
    花材 ガーベラ、エビデンドロビウム、デルフィニウム、ライムポトス、スチールグラス
    コメント アイドルがステージの上で優雅に舞う姿を思い浮かべながら表現しました。私の学生生活を捧げたアイドルのイメージカラーである青色と黄色を基調にし、アイドルの持つ可愛らしさや、元気な姿を華でも伝えたいと思い仕上げました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    関西学院大学3年生
    石原 千晶 さん
    テーマ 不安、不透明、それでも今
    種別 自由花
    花材 ライムポトス、カラー、ベルテッセン、ワレモコウ、カスミソウ、バラ
    コメント 現在のコロナ禍を表現するために、医療器具を花器として用いました。不安定なバランスで不透明な先行きを表しています。私自身、就職活動の年ということで、不透明な中での希望や今の不安感をライムポトスの葉の向きや咲ききっていないかすみ草、カラーの色で表現しました。

専門学校の部(1名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    奈良きもの芸術専門学校3年生
    辻 梨花 さん
    テーマ 秋風
    種別 自由花
    花材 ススキ、コスモス、ワレモコウ、トラノオ
    コメント コスモスの黄色がとてもきれいだったので、主役にしてみました。全体的に茎が細く、葉の少ない花材だったのでトラノオを使って足元を埋めつつ、赤色で華やかにできたと思います。

高等学校の部(7名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    淑徳SC高等部2年生
    廣田 楓梨 さん
    テーマ 華やかな秋
    種別 自由花
    花材 ツルウメモドキ、キイチゴ、コスモス、チース
    コメント 秋に咲くコスモスを美しく生けるため、秋に育つツルウメモドキで広々と伸びやかになるよう生けました。そしてキイチゴの大きい葉とチースの小さい花々できれいにまとめました。ツルウメモドキの輪を固定するのが初めてでとても難しかったです。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    英理女子学院高等学校3年生
    髙野 芽愛 さん
    テーマ 秋の夜長
    種別 自由花
    花材 カーネーション、紅葉キイチゴ、沖縄シャガ、ブバルディア、トルコキキョウ
    コメント 秋の静かな夜をイメージして生けました。気品を感じる紫色のカーネーションを使うことで夜の静けさを、赤く染まったキイチゴの葉を使って木々が紅葉した様子を表現しました。また、黒い花器を使用することで夜を表現し、ブバルディアを入れることで華やかさを足しました。この作品を見ていただいて、秋の紅葉を楽しんでもらえたら嬉しいです。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    福井県立高志高等学校1年生
    伊部 成美 さん
    テーマ 夢への途
    種別 自由花
    花材 バラ、トルコキキョウ、トウガラシ、アゲラタム、ゼラニウム、スチールグラス
    コメント バラやトルコキキョウの白系のところに、トウガラシの濃い緑やゼラニウムの黄緑で締めることができました。これにより、私のしっかりしてきた進路、夢を表現しました。また、スチールグラスと花器の線がつながるようにし、空間もでき、伸びやかさが出せました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    岡山県立瀬戸南高等学校2年生
    咲山 彩 さん
    テーマ 笑顔満開の学校生活
    種別 自由花
    花材 サンジソウ、雲竜ヤナギ、バラ、デルニウム、小菊、ノキノシタ
    コメント テーマの学校生活をイメージしていけました。バラを自分に見立て、周りの小菊を友達に見立てることで、楽しそうに学校生活を送る様子を表現しました。また、花器の形に合わせて、雲竜ヤナギやノキノシタをいけ、伸び伸びとした印象を表現できるよう工夫しました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    比治山女子高等学校3年生
    藤川 もえ さん
    テーマ 深みゆく秋
    種別 自由花
    花材 アプチロン、百両、ホトトギス、オクロレウカ、マンサクの葉、アジサイの葉、パンジー、ハツユキカズラ
    コメント 私は、6歳から池坊いけばなを習っています。使用した花材は全て、自宅周辺の野山で育ったもので、多種多様な花材に恵まれています。秋の深まりをテーマに花器の手前から奥に向かって生けました。アプチロンのアーチの中からひっそりと訪れる冬を感じられるように百両に想いを託しました。また、紅色に紅葉したハツユキカズラから美しさを、晩秋のホトトギスの実から遊び心を感じられると思います。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    熊本県立南稜高等学校3年生
    井手 綾伽 さん
    テーマ 十人十色
    種別 自由花
    花材 ツルウメモドキ、バラ、リンドウ、スプレーバラ、ヤツデ、ゴット
    コメント この「十人十色」の意味のように私が生けた花は、色とりどりで一人一人個性があると思いました。世の中には、一人一人違う価値観があり、それを社会に出てからも受け入れ、理解していこうと思い生けました。その出会いを大切にしながら、気持ちや価値観も個性と見て深く関わっていきます。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    鹿児島県立霧島高等学校3年生
    平嶺 嵐 さん
    テーマ 純粋な心
    種別 自由花
    花材 ニューサイラン、ガーベラ、ロベ
    コメント 文化祭でどんな花を生けようかと思い、中心に明るいイメージの作品にしようと思いました。ロベをカットして、ニューサイランと同じ形に統一し、ハート形のようにしました。ピンクのガーベラを強調しました。

中学校の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    仙台市立吉成中学校3年生
    藤岡 歩生 さん
    テーマ 晩秋
    種別 自由花
    花材 マンサク、トルコキキョウ、ノバラ
    コメント ノバラの枝の動きが面白いと思い、取り入れました。真ん中のトルコキキョウは秋の終わり、冬の始まりをイメージしました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    岡山県玉野市立荘内中学校2年生
    吉原 歩 さん
    テーマ 絢爛
    種別 自由花
    花材 ウメモドキ、コチョウラン、パニカム、オンシジューム、グリーントリュフ
    コメント 花の絢爛な姿をこの作品に表しました。パッと目を惹く赤い実をつけた勢いのあるウメモドキの構成の中に、コチョウランを主役として生け、オンシジュームの明るい黄色を添えました。そしてウメモドキやコチョウランの後ろに目立ちたくないと言わんばかりに存在するパニカムを配する事でウメモドキやコチョウランと融合させて優しい雰囲気に構成しました。

小学校の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    富山市立月岡小学校2年生
    高森 創士郎 さん
    テーマ 月食
    種別 自由花
    花材 シマフトイ、レースフラワー、カラー、トルコキキョウ、テマリソウ
    コメント きれいな黄色のカラーをいかして、がんばっていけました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    竹田市立竹田小学校5年生
    菊池 菜々実 さん
    テーマ 秋の野原
    種別 自由花
    花材 コスモス、コバンソウ、レザーファン、ユーカリ、セイバンモロコシ
    コメント おばあちゃんの家に咲いていたコスモスと川原に咲いていたセイバンモロコシを組み合わせてできた秋の風景です。

団体賞

上位3校を選考しました。

  • 日本教育新聞社賞

    日本教育新聞社賞
    大阪成蹊女子高等学校
  • 月刊誌「華道」賞

    月刊誌「華道」賞
    金蘭会高等学校
  • 月刊誌「ざ・いけのぼう」賞

    月刊誌「ざ・いけのぼう」賞
    京都女子中学校

総評

第24回学校華道インターネット花展は、1,211校・5,835作品の応募をいただきました。長引くコロナ禍で、通常の学校活動が思うように進められない状況が続くなか、池坊いけばなに取り組んでいただき感謝申し上げます。
全応募作品の中からノミネート作品を選び、「いけばな池坊最優秀賞」、「文部科学大臣賞」をはじめとする各賞を決定いたしました。受賞された皆さん、おめでとうございます。 また惜しくも受賞を逃されたノミネート作品は、2月1日より公開しています「第24回 応募校一覧」からご覧いただけます。

審査会は、京都府 文化スポーツ部 文化芸術課 課長・大石正子氏、京都府教育委員会 指導部高校教育課 総括指導主事兼係長・松井佳代美氏、京都市 文化市民局 文化芸術都市推進室 文化芸術企画課 事業推進担当課長・山下聡氏、京都市教育委員会 指導部 学校指導課 指導主事・中村晋太郎氏、読売新聞社 京都総局 総局長・冨田智司氏、朝日新聞社 京都総局 総局長・篠遠肇氏、毎日新聞社 京都支局 支局長・竹中拓実氏、産経新聞社 京都総局 総局長・梶原紀尚氏、北海道新聞社 大阪支社 営業部 部次長・種田仁郎氏、河北新報社 大阪支社 支社長・牛田朝久氏、中日新聞社 大阪支社 支社長・海蔵浩展氏、京都新聞COM 事業局 局長・岩崎宏氏、中国新聞社 大阪支社 支社長・北田圭一氏、西日本新聞社 大阪支社 メディアビジネス部 部次長・添田弘幸氏、日本教育新聞社 関西支社 グループマネージャー・森口大志氏、審査委員長である華道家元池坊 池坊専好次期家元、副審査委員長 土屋郁剛教学委員、池坊雅史事務総長のご出席のもと、行われました。

池坊専好次期家元は、「このインターネット花展は、若い世代がチャレンジしたいという思いを育むということ、なかなか表現しきれない自分の心を作品に表していく、そういった気持ちを育てたいということで、これまで続けてきました。今回の作品にも、それぞれの方が自身の思いや気持ちを表現した作品が多数見受けられました。そしてそのなかでも自分が楽しかったことを思い出したり、あるいは厳しい状況の中でも、希望や明日の未来を信じ、一生懸命前を向こうとする、そういう姿も作品から伺えたのではないでしょうか。」と総評を述べました。

華道家元池坊では、当事業をはじめ、「Ikenobo花の甲子園」など様々な教育の場での事業に取り組んでいます。 各事業がさらに充実、促進するよう努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。次回も皆さんからの学生らしさ溢れる、瑞々しい作品のご応募をお待ちしております。 (事務局)

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