イベントレポート
2022.01.06

令和4年 華道家元池坊 初生け式 を執り行いました

令和4年1月5日(水)、華道家元池坊で初生け式を執り行いました。
今年は全国より約400名の門弟が参加され、家元道場、池坊ビル、WEST18で初生けを行いました。

今年の家元道場1階の参加者は10~20代の若手の門弟21名で、始めにいけばな発祥の地 六角堂に参拝し、華道の上達を祈念しました。

家元道場での初生けでは、次期家元 池坊専好から指導を受けながら、それぞれに気持ちを込め作品を仕上げました。最年少で参加した瀬戸星哉さん(麻布橘会支所)は「お正月らしく花をたくさん入れました。もっと上達できるよう頑張りたい」と抱負を語りました。

次期家元の初生けでは、赤松、黒松、水仙、バラ、シャガなどを使い立て花を立てました。
初生け後、次期家元と若手門弟は今年一年の精進を誓い合い、初生け式は終了しました。

家元道場2階、池坊ビル、WEST18では、華道家元四十五世 池坊専永、次期家元、青年部代表 池坊美佳、事務総長 池坊雅史による巡視が行われ、新春に集まった門弟と新年のあいさつを交わしました。

家元 初生け作品

花題 伸びる気持ち
花形 生花新風体
コメント「正月のいけばなは、めでたいという気持ちで松、竹、梅などを使います。私も今回は、寒さに耐えながら花を咲かせる梅を用いて、厳しい世情の中に生きていくという思いを表しました。厳しい中にもほのかな温かみをもつ後ろ姿の一輪のランには、こちらを向いてくれるだろう、という期待を込めています。梅とランの素材の良さを生かして二種でいけ、『伸びる気持ち』をテーマとしました」

次期家元 初生け作品

花題 新た(あらた)
花形 立て花
コメント「コロナ禍は未だに続いていますが、春には必ず芽吹き、伸びゆく草木の姿に希望を見出し、困難の後の新たな一歩、発展の年となることを願います。いけばなの最も古い原初の形であり、先人が祈りを込めたといわれる立て花の形式で立てました」

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