ANAでスタッフ対象のいけばなセミナーが開催されました
日本を代表する航空会社のANAで伝統文化からおもてなしを学ぼうと、華道家元池坊が提供するいけばなセミナーが開催されました。
SKYTRAX社のレーティングで世界最高評価「5スター」を8年連続で獲得し、高い航空サービスを提供しているANA。今回、日本の伝統文化を学ぼうと大阪空港内のANAオフィス会議室で、キャビンアテンダントを中心とした社員の方対象のいけばな体験セミナーを開催されました。
セミナーは池坊中央研修学院の研究員でIKENOBOYS・OBの柿沢正一氏が講師を担当し、聖徳太子創建の六角堂から始まるいけばなの歴史や枯れた葉に命の移りを感じるいけばなの美感など、室町時代から受け継がれる日本の精神性について解説しました。また、自然物である植物を使ういけばなでは、常にマニュアル通りにはいかず、当意即妙な対応、フレキシビリティが重要であることや、“曲がりに命を見る”といわれるように植物の自然な姿に命を感じ、その植物の持つ姿を活かすことが大切と説明しました。
デモンストレーションでは、日本の美であるアンバランスの美を意識すること、奥行きなど空間を意識しながらいけること、長短のメリハリをつけることなど、いける時に心掛けるポイントを説明しながら自由花をいけました。
講師のレクチャー後、参加者はヒマワリやワレモコウ、トルコキキョウなどが入った花材を使っていけばなにチャンレンジ。多くの方が初めての体験で、作品に不要な花や葉を切り落とすこと戸惑ったり長さのバランスや構成に悩みながらも、講義の内容を参考にし、それぞれに個性ある作品をいけ上げました。
講師がひとりずつアドバイスしながら作品の手直しを行うと、さらに花材が際立ち作品がまとまる様子に参加者からは感嘆の声が上がりました。
参加者からは、「日常の忙しさを忘れ、心が落ち着きとても貴重な時間でした」「いけばな体験だけでなく歴史も学べ充実した時間でした」「お花が美しく季節を感じ癒されました」などの感想をいただきました。
セミナーの様子はANAのTwitter・TikTokでも紹介されています。
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