LUSHでスタッフ対象のいけばなセミナーが開催されました
新鮮な野菜や果物などを使用し、ハンドメイドのバス用品や化粧品を販売する英国発のナチュラルコスメブランドLUSH(ラッシュ)。このLUSHのアジア最大の旗艦店であるLUSH 新宿店で、LUSHの社員を対象にしたいけばなセミナーが開催され、スタッフの方10名が参加されました。
LUSHは商品の原材料にできる限りオーガニックで生産された花や果物、フェアトレードで取引された素材を使用するなど、これまで環境や社会に配慮した取り組みを継続しています。2019年からは商品に使用している植物の一部をLUSH 新宿店で生花として販売されています(6月下旬まで一時販売を中止。再開については店舗に直接ご確認ください。)
今回、自然と共生する日本人の精神性や考え方を表すいけばなを学ぶ機会として、LUSH 新宿店でスタッフの方を対象にセミナーが開催され、池坊中央研修学院研究員の井上太市氏が講師を担当しました。
セミナーでは、最初に池坊の成り立ちや、いけばなが大切にしている「植物の命に注目し、命をどのように表現するか」「さまざまな特徴や姿をもつ植物を調和させていくこと」など、いけばなの考え方や美感を解説しました。
続いて行われたデモンストレーションでは、使用する植物の特性を活かすことやいける時のポイントについて解説しながら、バラなどを用いた自由花がいけられました。
講師の説明後、参加者は15種類以上の植物から好きな花材を選び、いけばなに挑戦しました。
花材は実際にLUSHで取り扱いされているもので、無農薬で生産されているため、形や大きさが不揃いだったり茎が曲がっていたりするなど一本一本が個性的で、参加者はそれぞれの環境下で成長した植物の自然な姿を活かそうと試行錯誤しながら作品をいけました。
終了後には、参加者の作品を並べ、植物の個性がいけ手の感性で活かされたいけばなを鑑賞しました。
参加者からは「いけばなの植物に対する見方を教わり、商品に対する理解が更に深まった」「植物の育ってきた環境を大切にし、そこに価値を見出すいけばなに、LUSHの大切にしていることと通じるものを感じた」などの感想をいただきました。
華道家元池坊では企業や団体等で行われるセミナーや研修、勉強会に講師を派遣しています