イベントレポート
2021.01.06

令和3年 華道家元池坊 初生け式 を執り行いました

令和3年1月5日、初生け式を執り行いました。

例年、全国より多くの門弟のみなさまが参加されますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、規模を大幅に縮小し、花席間隔をあける等の感染症対策を徹底の上、実施いたしました。

参加者は、いけばな発祥の地 六角堂で華道の上達を祈願した後、家元道場では15名の会員が振袖姿で初生けを行いました。道場では、次期家元 池坊専好が、南天、雪柳、水仙などを使用した立花新風体をいけ、「南天にはその言葉の響きより難を転ずるという意味があります。新型コロナウイルス感染症の拡大や、それによってもたらされた様々な困難を乗り越え、私達の日常が戻り、明るい年となることを祈念し、生け初めしました」と作品に込めた思いを示しました。
池坊本館では、約120名の参加者が初生けを行い、家元、次期家元らが参加者ひとりひとりと簡潔にあいさつを交わしました。

最後に2階ホールで、家元、次期家元による年始のあいさつが行われ、家元は「困難な状況下ではありますが、いけばなを続けてこられたことに喜びを感じなければなりません。また、こういう状況であるからこそ、いけばなが心の拠りどころになっているのではないでしょうか。いけばなができるということを大切にし、明日へ向かう心に変えて欲しい」と述べました。

なお、例年開催されている初生け新年会は中止になりました。

  • 初生け,稽古始め
この記事のシェアをぜひお願いします。