2025年 春のいけばな展-池坊中央研修学院祭-を開催しました
華道家元池坊では「2025年 春のいけばな展-池坊中央研修学院祭-」を3月14日から17日、家元道場、華道家元池坊(池坊ビル)、WEST18で開催しました。期間中、池坊中央研修学院で学ぶ全国および海外からの出瓶者による作品が延べ約800作展示されました。
池坊ビル3階いけばな資料館は学院長の池坊専好次期家元の砂物が展示されました。畳の空間にひな人形が飾られた中、桃、和ラン(雛祭り)、マツ、トクサ、ラベンダーなどを用いた、春を感じさせるいけばなでした。
家元道場には、池坊専好次期家元によるオカメサクラ、ネコヤナギを用いた生花新風体をはじめ、学術研究室ゼミ選抜席、講師、客員教授、招待席の花席が設けられました。
池坊ビル7階には中村福宏立花研究室・生花研究室、清水新一立花研究室・生花研究室、6階は野田学自由花研究室、佐々木康人自由花研究室、古川浩孝立花研究室、土屋郁剛生花研究室、5階は倉田克史生花研究室、立花・生花・自由花・古典立花の特修クラス、研究員および特別嘱託講師、4階は小林春荘立花研究室、西田永古典立花研究室・立花研究室、石渡雅史生花研究室、研究員、特別嘱託講師の作品が展示されました。
8階日本華道社売店には特命教授9名による「現代的な立て花」の特別展示が行われました。また、WEST18ビル7階に第48期特別科卒業生の作品が展示され、前期と後期でそれぞれに中研祭大賞が選ばれました。立花の特修クラスの作品も飾られました。同ビルの1階には池坊短期大学の学生と池坊保育園の園児の作品も展示されました。
初日の14日には次期家元、池坊美佳審議役、池坊雅史事務総長、後期展初日の16日には次期家元、事務総長、池坊専宗青年部代表による巡視が行われました。15日に11時から池坊ビル2階ホールで講師・研究員らによる礼式生けが披露され、注目を集めました。
16日13時30分から2階ホールで池坊教学研修会が行われ、古川浩孝准教授が「花が愛おしい」、石渡雅史准教授が「知的財産の共有と生花の仮構」をテーマに、発表されました。
期間中は雨天の日もありましたが、多くのご来場をいただきました。
ご出瓶いただきました皆さま、ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
「2026年 春のいけばな展-池坊中央研修学院祭-」は2026年3月13日(金)から16日(月)に開催します。