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2025.02.10

第27回学校華道インターネット花展 受賞作品発表

第27回 学校華道インターネット花展 受賞作品発表

1,058校、5,289作品のご応募ありがとうございました。 審査委員長・次期家元池坊専好をはじめ、審査委員会による選考の結果、 栄えある受賞作品が決定しました!

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いけばな池坊 最優秀賞

  • 学校華道インターネット花展 最優秀賞作品
    池坊短期大学 2年生
    角田 俊太朗さん
    テーマ 迷い咲き
    種別 自由花
    花材 ヘリコニア/ドラセナ・アトム/ユーカリ・グロボラス/ブルーファンタジー/テマリソウ/クジャクソウ
    コメント 私はいつも迷います。道にも迷い、いけばなでも散々と迷った挙句、何かを捨てることも出来ず、結果、花同士の美しさを潰す中途半端な作品をいけることも多々あります。
    ある日、何がいけばなか分からなくなり、植物園に自分探しの旅に出かけた先で曲がりくねった植物と出会いました。環境に左右され、尚も光を目指す植物の姿に励まされ、今回の作品をいけました。私はいつも迷います。だからこそ、今は、その迷いを楽しみます。
    角田 俊太朗
    受賞者のコメント

    今年度の学校華道インターネット花展受賞者の公表がされる少し前、一通の連絡が入りました。内容は、「私の出瓶した作品が受賞している」という旨のものでした。私は自らの目を疑いました。インターネット花展には、今年で6回目の出瓶になります。過去には、表彰される自分を思い浮かべながら、「お世話になった方にご恩を返すのだ!」と我ながら傲慢ここに極まれりといった考えを持っておりました。しかし、あの愚かな自分が居たからこそ、今が在り、花と向き合い続ける中で、多くの偉大な先生方より、いけばなを学び、己の未熟さに目を向ける余裕を賜ったからこそ、自分が居ます。此度の花展の賞、謹んで拝受致します。有難うございます。
    審査委員長より

    作品の構成、色使いなど大胆で印象的な作品です。小手先の技術ではなく、生命観を感じさせ、スケールの大きさがある作品です。何よりご自身の中の“迷い”が率直に花によって表現されているところに、「心を表わす」いけばなの本質が伺えます。迷いも生きているからこそ、そしてこれも大切な人生や成長の過程です。これからも自分自身の感情に向かい合い、見つめてください。また作品のコメントも詩的で、最後の一文に惹かれました。

優秀賞

  • 文部科学大臣賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    安田女子高等学校 1年生
    森川 茉衣亜 さん
    テーマ 翔ける
    種別 自由花
    花材 バラ/ブルースター/ヒペリカム/スチールグラス/ライムポトス/オクロレウカ
    コメント 羽ばたいて空高く飛んでいく飛翔と未来に向かって駆け抜ける天馬をイメージしながら生けました。私達みんなが一人一人夢や希望を持って、明日という未来を笑顔で迎えることを願っています。バラは空を見上げ、未来を夢見ている私です。
    審査委員長より

    シンプルな構成のなかにスチールグラスとオクロレウカの軽やかさ、明るさが好印象を与えています。茎の太さの異なり、線の上下の動きなどよく生かされています。ライムポトスも足元を引き締め、アクセントとしてのヒペリカムが効果的でした。
  • 京都府知事賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    福井県立大学 1年生
    伊部 成美 さん
    テーマ 前進
    種別 自由花
    花材 ガーベラ/デルフィニウム/ハイブリッドスターチス/ユーカリの実/ベゴニアラブミー/クロトン/スチールグラス
    コメント 4月に入学し、未知のことで溢れて充実している大学生活をテーマに生けました。ガーベラで友人と共に成長し続ける自分を表し、そして色とりどりの花を使った花ばたけでは今まで培った経験を表現しました。大学生活は小学生の頃からの憧れでしたが、ここがゴールではないという勢いと意志を伸びやかなスチールグラスで表しました。
    審査委員長より

    構成や色の使い方が大胆で一際“映え”ていました。ガーベラの表情がリズミカルに愛らしく、そこにクロトンの葉の赤が一定の力を持ち、働いています。一番左に用いたスチールグラスは伸びやかで、これからの希望と意志を感じさせました。
  • 京都府教育委員会教育長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    龍谷大学 3年生
    秋田 真唯子 さん
    テーマ 気高く
    種別 生花
    花材 バラ/オクロレウカ/シログミ
    コメント 様々な出来事が重なり、段々と自信がなくなっていくのを感じていました。
    この作品ではオクロレウカで柔らかさを、美しいバラで凛とした雰囲気を表現しました。シログミで空間を広げゆったりと、おおらかな雰囲気を持った花器に合わせて生けました。
    自ら品位や気位を落とすことは止め、この作品のような心でこれから過ごしていこうと思います。
    審査委員長より

    爽やかで品のある生花正風体です。水際の処理も上手にできていて、丁寧に生きてきたプロセスが感じられます。 足元に用いたバラの葉が効いています。
  • 京都市長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    高山市立久々野中学校 1年生
    足立 ふたば さん
    テーマ 自分らしく
    種別 自由花
    花材 アンスリウム/アスパラガス/トラの尾/菊/キイチゴ
    コメント 中学生になって初めてのインターネット花展の応募です。
    アンスリウムを伸びやかに生けて、様々な色の木いちごの葉を足元に添えました。
    アンスリウムのように自分らしく、前向きに成長していきたい気持ちを表現しました。
    審査委員長より

    ひとつひとつの葉や花の表情の捉え方がよく、自然な中にいきいきとした雰囲気を感じさせます。 上段にゆったりと配されたアスパラガスに対して、足元をキイチゴの葉で引き締めました。キイチゴの葉のグラデーションも美しいです。
  • 京都市教育長賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    京丹後市立網野中学校 2年生
    片西 央樹 さん
    テーマ 穏やかな秋
    種別 自由花
    花材 バラの実/エニシダ/ピンポン菊/ニオイヒバ/あぜび
    コメント 秋をイメージして生けました。
    バラの実でまあるくし、穏やかな秋の雰囲気を壊さずに生けられたと思います。楽しかったことは、より秋らしく穏やかに作るにはどうしたらいいか試行錯誤してバラの実の枝か決まった事です。特に見て欲しいところは真ん中のエニシダの角度やラインの動きです。
    審査委員長より

    横長の花器に挿し口を広げた構成で、大胆にバラの実を用いた作品です。大らかな雰囲気を感じます。 紅白そして緑に色を絞ったところにおしゃれで凛とした雰囲気を感じます。バラの実の立ち上がりと枝の様々な動き、それに呼応するエニシダも好印象でした。
  • 読売新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    秋田県立横手城南高等学校 2年生
    大久保 千滉 さん
    テーマ
    種別 自由花
    花材 ユキヤナギ/ゴット/トルコキキョウ/カラー/ミスカンサス/デルフィニウム/ゴールデンスティック
    コメント 将来に向かう、私の「今」を花に託して生けました。様々な方向に向かうディルフィニウム、ゴールデンスティックなどは、将来への期待と不安が入り交じった様子を表しています。ミスカンサスは輪の形にして、私を支えてくれる家族や友達、先生方との関わりを大切にしたいという思いを表現しました。また、ユキヤナギには、今よりもっと成長していきたいという思いを、そして、カラーのように美しい心でありたいという思いを込めました。
    審査委員長より

    ユキヤナギの曲線を用い、その真ん中に優しい雰囲気のカラーを配した作品です。丁寧によく考えて生けていることがわかります。 花器との調和を図りつつ、それぞれの花材の特徴が生かされていて、それらの出会いから楽しいムードが生まれています。
  • 朝日新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    池坊短期大学 2年生
    田中 瑠莉 さん
    テーマ 冬めき
    種別 自由花
    花材 アルストロメリア/モミジ/オクロレウカ/ヒペリカム/レザーファン/スプレーマム/シルバーアプライト
    コメント 黒の花器に、モミジとアルストロメリアの色の組み合わせが映えるような、少し和風な作品に仕上げました。モミジの伸びやかな枝や、オクロレウカの使い方に気を配り、空間を意識して生けました。一目で冬の訪れを感じられるような作品づくりを心がけました。
    審査委員長より

    黒い花器に赤い花を取り合わせ、劇的な出会いとなっています。上段に大胆に省略された紅葉の枝が印象的で、和の風情の中に現代性もあるよい作品となりました。
  • 毎日新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    愛知淑徳大学 4年生
    森 美乃 さん
    テーマ 未来への扉
    種別 自由花
    花材 ケイトウ/雪柳/オミナエシ/リンドウ/ヤツデ
    コメント 初めて見たオレンジ色のケイトウに一目ぼれをしたため、メインの花材にしました。雪柳の曲がりを活かして、回り道をしながらも、最後には成功し、前へ進んでいく姿を表現しました。オレンジや赤など鮮やかな色を中心に使い、明るい未来をイメージしながら、就職活動が無事に成功するよう願いを込めながら生けました。
    審査委員長より

    伸び伸びと用いられた2本のユキヤナギの枝が呼応し、躍動感と和やかな空間が生み出されています。左の空間に対して2色のケイトウが力強く入ることでよいバランスとなりました。ケイトウの色と2本を用いたところも、これまでのケイトウのイメージと異なり、可愛らしいですね。
  • 産経新聞社賞

    学校華道インターネット花展 優秀賞作品
    川崎市立宮前平中学校 1年生
    栗田 侑衣 さん
    テーマ 素直
    種別 自由花
    花材 サンゴミズキ/ガーベラ/ケイトウ/カーネション/ユーカリ/スカビオサ/ストック
    コメント 上へ真っすぐ伸びるサンゴミズキを使って素直さを表現しました。また、明るいガーベラやケイトウを使い、明るく前向きな気持ちを表しました。私も、この花たちのように、素直に様々なものを吸収して成長していきたいです。
    審査委員長より

    まっすぐと伸びるサンゴミズキがリズミカルに配置され清々しい印象です。ケイトウやカーネーションなどの花々もサンゴミズキと同調し、楽しい雰囲気を表現しています。足元に用いたガーベラの表情も素敵でした。

ブロック賞

  • 北海道新聞社賞(北海道ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    北海道函館商業高等学校 1年生
    五十嵐 春菜 さん
    テーマ 和を以て
    種別 自由花
    花材 バラ/カスミソウ/ヒペリカム/スチールグラス
    コメント お花屋さんでバラの花束を買いました。普通は、このまま飾るのでしょうが、せっかくいけばなを習っているのですから、これをいけて応募したいと考えました。スチールグラスを加えて、テーマは、「和を以て貴しとなす」としました。
    審査委員長より

    スチールグラスを輪にして作品のステージをつくり、そのステージの上で美しいバラが楽しく踊っているようです。見る人皆を笑顔にしてくれる、そんな作品です。
  • 河北新報社賞 (東北ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    秋田県立横手城南高等学校 1年生
    柴田 野乃 さん
    テーマ 清夏
    種別 自由花
    花材 かすみ草/オクロレウカ/オレンジひまわり/紫トルコキキョウ/バラ/デルフィニウム
    コメント 高校に入学し、新たな生活に不安を抱えた毎日を送っていました。そのような中で華道部に入部し、花と向き合う生活がとても楽しく、充実した日々へと変化していきました。この作品では、信念をもつ人間になりたいという願いをオクロレウカに込めました。また、明るさと爽やさを兼ね備えた人になりたいという思いをひまわりに託しています。そして、他の花を配し、支えてくれる人たちへの感謝の思いを込めました。
    審査委員長より

    オクロレウカを上へ横へと伸びやかに生け、気持ちのよい作品です。足元のヒマワリが大きく広がった空間を引き締め、1本伸びた紫トルコキキョウが効いています。爽やかな風を感じました。
  • 東京新聞賞(関東ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    渋谷区立鉢山中学校 2年生
    四方 信之介 さん
    テーマ 雲海のささやき
    種別 自由花
    花材 トルコキキョウ/行李柳/ブルースター/ヤリゲイトウ/ゴット
    コメント 小さくても、他人より劣っていても、努力が報われなくても、神は必ずその行動、言動を見てるから何も焦らなくてもいいという思いを生けました。
    審査委員長より

    行李柳に風情があり、何かを語らっているかのようです。テーマとよく合っています。紫のトルコキキョウがいきいきとよい表情でいけられました。足元のゴットの葉に立体感がありうまくまとめられています。
  • 北國新聞社賞(北陸・甲信越ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    白山市立笠間中学校 2年生
    上戸 禾楓 さん
    テーマ 未来
    種別 自由花
    花材 ナツツバキ/ガーベラ/キペルス/ユリ/アルストロメリア
    コメント 難しい花器に生けることに挑戦しました。これからも未来に向かって素敵なお花を生けたいと思います。
    審査委員長より

    花器の色と花材の色がよく合い、青空に咲く花を連想させます。緑がふんだんに使われ、爽やかな印象となりました。ナツツバキを用いたところも良かったですね。
  • 中日新聞社賞(東海ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部 3年生
    川島 美空 さん
    テーマ 秋涼を舞うバレリーナ
    種別 自由花
    花材 玉シダ/トルコ桔梗/ソケイ/リンドウ/スプレーカーネーション
    コメント ソケイで大胆に流れをつくってリンドウの青っぽさやトルコ桔梗の白さが際立つような構成にしました。そこに無造作に飛び出していく玉シダを合わせて、バレリーナが宙に舞ったり、回転したりしている風景を連想したので、テーマを「秋涼を舞うバレリーナ」にしました。花材の葉の先端まで丁寧に扱い、それぞれがいかされるように空間を開けつつ、重なり合う部分に注意して生けました。
    審査委員長より

    ソケイとタマシダを伸び伸びと用いた作品です。背後にチラッと見えるスプレーカーネーションが効果的でした。緑のなかに白いトルコキキョウが見え、清涼感につながっています。白い花を用いていたので背景の色は白ではない方が良かったと思います。
  • 京都新聞賞(近畿ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    池坊短期大学 1年生
    姜 燕 さん
    テーマ 生命の律動
    種別 自由花
    花材 カンガルーポー/バラ/ドラセナ/ブプレリウム/小菊
    コメント カンガルーポーの上向きの姿は生命力を象徴する。バラの純白と芳しい香りは静寂と優雅さを表現する。ドラセナの葉とスプレー菊の深い色合いが花器と見事に調和し、白バラとの美しいコントラストが重なり合う層を生み出す。ブプレリウムの鮮やかな緑が生命の息吹を感じさせ、これらの花材が織りなす豊かなハーモニーは自然界の生命力そのものを表す。
    審査委員長より

    左上に伸びたカンガルーポーの1枝がよく姿を捉えています。足元に配置されたバラも良い表情です。器の色とドラセナが作品を引き締めました。作品全体に色の統一感があり印象的でした。
  • 中国新聞社賞(中国・四国ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    済美高等学校 3年生
    玉井 菜々星 さん
    テーマ 秋空
    種別 生花新風体
    花材 ストレリチア/女郎花/ルスカス
    コメント 今回、初めて生花新風体に挑戦しました。ストレリチアを中心に秋の風景を表現しました。また、夕焼けで輝かしい様子と明るい雰囲気を表現するのを特に工夫しました。ストレリチアの大きな葉で、全体の空間を良くすることができました。
    審査委員長より

    オミナエシの伸び伸びした姿をうまく捉えた作品です。 水際もすっきりとまとめられていますね。新風体ならではの明るさがよく表されています。
  • 西日本新聞社賞(九州・沖縄ブロック賞)

    学校華道インターネット花展 ブロック賞作品
    熊本県立南稜高等学校 1年生
    中村 莉緒 さん
    テーマ 成長
    種別 自由花
    花材 シペラス/ガーベラ/ホワイトスター/ゴット/スプレーバラ
    コメント たくさんの色を使わず、5色で生けることで、スッキリした印象を与えます。シペラスで形を作り、空間を作ることによって、立体感を出しました。この作品を通じて、強さと優しさを感じてもらいたいです。そして、私もこの作品のように強さと優しさを兼ね揃えた立派な人になりたいと願っています。
    審査委員長より

    よく考え、丁寧にシペラスの茎を四角く曲げることで花器との調和がとれた作品になりました。中心を締める赤いガーベラが効いています。上段に用いた二輪のガーベラもよい表情で存在感があります。

入選

大学・短大の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    中央大学 3年生
    川副 晴菜 さん
    テーマ 純愛
    種別 自由花
    花材 柳巻つる/ガーベラ/ゲイラックス/ゴールデンスティック/エンゼルヘアー/かすみ草
    コメント 花器の形からウェディングドレスを連想したので、エンゼルヘアーでベールを、柳巻つるで花嫁のなびく髪をそれぞれ表現しました。花器の青色とガーベラの黄色によって、花嫁の爽やかで純粋な心をイメージした作品です。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    池坊短期大学 2年生
    森田 唯花 さん
    テーマ 宇宙
    種別 自由花
    花材 スチールグラス/ゴールデンスティック/バラ/ゴット/アスチルベ
    コメント ゴールデンスティックで惑星をイメージし、スチールグラスに挿すことで空間をより広げ、スケールが大きく見えるように工夫しました。

専門学校の部(1名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    北海道芸術デザイン専門学校 1年生
    中村 有美香 さん
    テーマ 用水路の傍ら
    種別 自由花
    花材 カンパニュラ/ビラカ
    コメント 質素でありつつ、日常にありそうなワンフレームを表現しました。田舎にある用水路の傍に、雨が滴り落ちるような情景を感じてもらいたいです。ビラカの形をそのまま活かし、奥行があるように見せつつ、カンパニュラに入っている淡い白色に同調させるようにビラカの小さな花もいけました。

高等学校の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    高山西高等学校 3年生
    二澤 采央 さん
    テーマ はばたき
    種別 自由花
    花材 ヒマワリ/フトイ/アジサイ/タンチョウアリアム
    コメント ヒマワリが上に天高く伸びているところから、上に上に伸びて、これからもはばたきたい思って生けました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    熊本県立南稜高等学校 1年生
    前村 蒼 さん
    テーマ 私のお母さん
    種別 自由花
    花材 ガーベラ/シマハラン/ホワイトスター/グリーントリフ/リンドウ/ヒペリカム
    コメント 赤いガーベラと濃い緑のシマハランの重なりで、母の力強さと心強い性格を表現しています。下の方では、小さめの花を複数使い、母の中にある優しさや可愛らしさ、おしゃれを好む女性らしい性格を表現しました。この作品を通じて、母の多面的な魅力を感じてもらいたいです。

中学校の部(2名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    湯沢市立湯沢南中学校 1年生
    菊地 ひなの さん
    テーマ 私の楽しい仲間
    種別 自由花
    花材 ニューサイラン/ガーベラ/クジャク草
    コメント 私と仲良しの友達をイメージして生けました。ニューサイランを丸くすることで、友達との楽しい感じを表現しました。2つの花器で生けるのは初めてで、少しとまどいましたが、ニューサイランを2つにまたがらせたことで一体感を出せたと思います。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    鎌倉女学院中学校 1年生
    櫻庭 花音 さん
    テーマ 秋の日ざし
    種別 自由花
    花材 野ばらの実/ドラセナ/バラ/くじゃくそう
    コメント 枝をいろんな向きから見て一番良いと思う角度になるよう試行錯誤しました。真ん中にオレンジのバラを使うことで秋の太陽をイメージしました。秋のぽかぽかした太陽を見ると心がほっこりするので、その気持ちを思い出しながら心を込めていけました。

小学校の部(3名)

  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    旭川市立春光小学校 5年生
    片桐 彩花 さん
    テーマ 変わり目
    種別 自由花
    花材 ヒマワリ/ナナカマド/菊/キキョウラン
    コメント 夏から秋に変わっていく季節を感じて生けました。ヒマワリと菊がしまっていて、そこから広がっていっていたので、この花材を選びました。秋のナナカマドと菊、夏のヒマワリと、移っていく季節を感じています。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    鋸南町立鋸南小学校 1年生
    川名 史桜 さん
    テーマ かぞくへのおくりもの
    種別 自由花
    花材 ダリア/ミニバラ/ニューサイラン/寿紅
    コメント 花かごの花器をつかってお花畑で大好きな家族へお花を摘んだイメージでいけました。ダリアは赤や紫が好きな妹へ。ミニバラは大好きな家族への気持ちがいっぱい伝わるようにしました。
  • 学校華道インターネット花展 入選作品
    山県市立高富小学校 5年生
    辻 陽織 さん
    テーマ くるくる
    種別 自由花
    花材 ソテツ/バラ/カスミソウ/スプレーマム
    コメント ソテツを丸にするとき、葉のつんつんがじゃまして難しかったです。
    カスミソウをまわりにちらし、バラやスプレーマムを花畑のように生けました。

団体賞

上位3校を選考しました。

  • 日本教育新聞社賞

    大阪成蹊女子高等学校
  • 月刊誌「華道」賞

    金蘭会高等学校
  • 月刊誌「ざ・いけのぼう」賞

    京都市立西京高等学校

総評

第27回学校華道インターネット花展は、1,058校・5,289作品の応募をいただきました。学校内での授業や部活動のみならず、伝統文化親子教室や個人教室で池坊いけばなに取り組んでいただき、感謝申し上げます。
全応募作品の中からノミネート作品を選び、「いけばな池坊最優秀賞」、「文部科学大臣賞」をはじめとする各賞を決定いたしました。受賞された皆さん、おめでとうございます。 また惜しくも受賞を逃されたノミネート作品は、2月1日より公開しています「第27回 応募校一覧」からご覧いただけます。

審査会は、後援をいただいた自治体、新聞各社のご出席のもと、池坊専好次期家元、池坊雅史事務総長が参加し、行いました。
審査会の総評で次期家元は、「学校華道インターネット花展も第27回を数え、初めに参加した学生・生徒・児童がどのように成長し、どのように花に関わってくれているのか、あるいは花を伝えてくれているのか、歳月の長さとその後の花との関わりに思いを馳せたりします。27年という年月で、国の体制が変わったり、世界でも政権が崩壊したり、色々な変化がありますが、体制に関わらず、ひとりひとりの心のなかに平和への思い、相手への尊重、命を大切にする気持ちなど、花を通して育んでいくということが、伝統文化・生活文化であるいけばなが出来ることではないかと思います。」と述べました。
華道家元池坊では、当事業をはじめ、「Ikenobo花の甲子園」など様々な教育の場での事業に取り組んでいます。 各事業がさらに充実するよう努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。次回も皆さんからの学生らしさ溢れる、素敵な作品のご応募をお待ちしております。 (事務局)

【審査会 審査委員】
京都府文化生活部 文化芸術課 参事 玉木千絵氏
京都府教育庁 高校教育課 指導第2係 総括指導主事 田中秀二氏
京都市文化市民局 文化芸術都市推進室 文化芸術企画課 事業推進担当課長 牧澤憲氏
京都市教育委員会 指導部 学校指導課 指導主事 中村晋太郎氏
読売新聞 京都総局 編集委員 木須井麻子氏
朝日新聞 京都総局長 小林杉男氏
毎日新聞社 京都支局長 前田幹夫氏
産経新聞社 京都総局長 津田大資氏
北海道新聞社 大阪支社長 笠井孝一氏
河北新報社 大阪支社長 渡辺能央氏
中日新聞社 大阪支社長 加藤雅範氏
北國新聞社 地域ビジネス局 担当局長 西本東介氏
京都新聞COM 事業推進局長 石徳和彦氏
中国新聞社 大阪支社 編集部次長 森下敬氏
西日本新聞社 大阪支社長 大塚秀樹氏
日本教育新聞社 関西支社 グループマネージャー 森口大志氏
華道家元池坊 次期家元 池坊専好(審査委員長)
華道家元池坊 事務総長 池坊雅史
池坊中央研修学院 准教授 土屋郁剛氏(副委員長)

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