月刊誌『華道』『ざ・いけのぼう』2024年1月号発売
株式会社日本華道社より、月刊誌『華道』『ざ・いけのぼう』の1月号が発売されました。
『華道』は華道人としての美意識を高める教養誌。池坊専永家元、池坊専好次期家元はじめ池坊中央研修学院の教授陣の作品を多数掲載。いけばな作品のほかにも和の文化や歴史、美術、花の名所、植物の生態など多彩な情報を紹介しています。2024年の表紙も2023年に引き続き、日本画家・山﨑鈴子(れいこ)氏が担当します。
『ざ・いけのぼう』は、いけばなを制作する際のポイントや花の取り合わせ方など、基本的な知識や制作のアイデアなどを紹介したいけばなレッスン誌。池坊専好次期家元の作品や池坊中央研修学院の教授陣による作品はいけばなを学ぶための工夫が満載で、学ぶ楽しみが増す実用的な一冊です。こちらの表紙も2023年に引き続き、池坊専宗青年部代表が写真を担当。独自の目線で切り取られた日常の風景が表紙を飾ります。
『華道』1月号のご紹介
新シリーズがスタート。月ごとの特集花材を決めて、各花型をいけた作品を紹介する「季節の花材をいける」が始まります。1月号では、早春に甘い香りを放ちながら小さな黄色い花を咲かせる“ろう梅”。写真は同コーナーより、小林春荘教授のろう梅の生花新風体です。また、全国の季節の植物とその名所を取り上げる「折々 花めぐり」でも、ろう梅の魅力に迫るべく、約3,000株が咲き誇るという日本最大級のろう梅園(神奈川県)を訪ねています。花型ごとに毎月のテーマに沿って解説する「中・上級者のための立花講座」では古川浩孝准教授による立花正風体が掲載。今月号のテーマは「立花正風体が表現するもの」です。
他にも、毎月直真と除真の立て花を掲載する「立て花鑑賞」や、井上三郎特命教授が立花正風体のデッサンを描き下ろす「デッサンのススメ」、池坊に伝わる文献に残された絵図をひもとく「続・絵図に見る花形の変遷」など、『華道』らしい新連載が続々スタート。また、京都市京セラ美術館の館長や学芸員の方に、所蔵品や企画展示される作品の鑑賞ポイントを教わる「想像の花々〜芸術表現に見る植物たち〜」や、月刊誌でご活躍中の教授陣にインタビューする「先生の先生のおはなし」など読み物ページも充実です。
『ざ・いけのぼう』1月号のご紹介
1月号からの新コーナーとして、各月のテーマに沿ったいけばな作品を掲載する特集ページがスタートします。今月号では「新年を寿ぐ~縁起の良い植物と共に~」として、おめでたい草木やお正月の行事、そのいわれと共に華やかな花材や和を感じる小物を使ったお正月をテーマとしたいけばな作品を紹介。紅白の椿でお正月ムードが漂う三浦大生講師の自由花が登場しています。
花展でいけた自由花の花材でお家に飾る自由花をいけたなら…という視点で2作を見比べる「花展の花 暮らしの花」のコーナーや、出生美を捉える一種or二種生と融合美を捉える三種生を紹介する「出生をいける 出合いをいける」、立花の三カ所遣いと二カ所遣いを比較する「花材配置のコツ~三カ所遣い・二カ所遣い~」など、お稽古に役立つコーナーが続々登場しています。昔話や物語をテーマに作品をいける「お話をいける」では、毎月、先生方が選ばれたお話を表現した自由花をご紹介。今月号は今川清研究員の作品です。
毎月届く年間購読もお薦めです。年間購読は送料無料です。