イベントレポート
2023.03.06
京都・三十三間堂で第19回池坊献華式を執り行いました
京都市東山区の蓮華王院三十三間堂で3月3日、恒例行事の「春桃会(しゅんとうえ)-桃の法会-」が開かれ、法要の中で池坊の献華式が行われました。「春桃会」は三十三間堂の名前にちなみ、「三」の重なる3月3日の桃の節句に毎年行われ、無病息災を祈願します。
献華式は午前10時から行われ、はじめに僧侶を先頭に池坊京都支部の献華奉仕者の一行が本堂まで練り歩きました。続いて行われた法要では、読経が響く中、献華奉仕者の池坊中央研修学院の西田永教授が青竹の寸胴に桃の生花をいけ、本堂中央の千体千手観音立像(国宝)に奉納されました。介添えは田中俊行氏(京都支部)が務めました。
三十三間堂での献華が3度目となる西田教授は「前回担当したのはコロナ前で6年前。今回、コロナ前と同じようにたくさんの方にご覧いただき、まずそのことがありがたいと感じました。花の美しさは万国共通ではないかと思うので、花を通じて人の心がつながり皆が幸せになることを願い、いけました」と語りました。
また、堂内では「奉賛いけばな池坊展」が開かれ、京都支部役員らによるいけばな20瓶が展示されました。当日は拝観無料で、多くの方に献華式と奉納されたいけばなをご覧いただきました。