花展・イベント

【三越創業350周年】いけばなの根源池坊展 「とらわれのない美」 東京花展

大きな不安が世界を包み、
日々の生活や価値観も大きく揺らぎました。
時代が変化するなかでは、
既成概念やこれまでの型が通用せず、
私たちは戸惑います。

いけばながこれまで続いてきたのは、
古くから伝わるものに学びながらも、
常に時代を感じ、
“今の花”をいけてきたからにほかなりません。

華道家元池坊は、
たゆまず花をいけ続けます。
過去に戻るのではなく、
昨日の自分に縛られず、
「とらわれのない美」を求めて。

◆見どころ

彩り豊かな初夏の作品約400作
華道家元四十五世 池坊専永、次期家元 池坊専好の大作をはじめ、関東甲信越・静岡で活躍する池坊の華道家によるいけばなを、期間中、のべ約400作展示します。初夏の花材が彩る豊かな世界をご堪能ください。

祈りの花 立て花
いけばなは、六角堂の僧侶が朝夕仏前に真心から手向けた花から始まりました。
その原点に立ち返り、安寧の願いを込め、立て花を展示します。

Inspired by Flowers
池坊が美しさの根源とする「命の美」。
社会が変容する今、華道家たちは植物から何を受けとめ、どのように表現するのか。
本コーナーでは、型を持たない自由花で時代の美に挑戦します。

◆【特別企画】三越創業350周年記念

今年は三越創業350周年を記念して、特別企画として、館内の各スポットにいけばな作品を展示し、日本橋三越本店をいけばな一色で彩ります。池坊の歴史資料やいけばな体験会も実施します。

【特別展示】歴史資料で知るいけばなの歩み
花伝書、花器、いけばなの絵図、歴代住職の肖像画など、華道家元池坊やいけばなに関する重要な歴史資料を常時展示している「いけばな資料館」(京都)の品々を展示。
三越が創業した延宝元年(1673)に刊行された池坊初の公式作品集である『立花図并砂物』や、三越がデパートメントストアを宣言した明治37年(1904)刊行の『華の志雄理』など11点を展示します。
■5月24日(水)~5月29日(月)
■本館7階 催物会場
■入場無料

【イベント】ミニいけばなワークショップ ※満席になりました
気軽にいけばなを体験してみませんか。
講師と一緒に制作したいけばなは、器ごとお持ち帰りいただけます。(持ち物不要)
■5月27日(土)・28日(日) 各日11:00~、14:00~、16:00~
■本館7階 催物会場
■各回10名さま限り
■参加費:お一人さま2,000円 ※会場にて承ります
■講師:池坊東京連合支部青年部

【特別展示】各フロアでのいけばな展示
日本橋三越本店の8つのフロアに池坊の伝統的な花器や、いけばな作品を展示します

☆本館1階 中央ホール 三越創業350周年特別展~伝統の器~
■5月24日(水)~5月29日(月)
三越が創業した350年前の華道家元池坊は、二代池坊専好が立花を大成し、その弟子たちが師の作風を更に進化させていた時代で、二代専好をはじめ高弟や家元を継いだ池坊専存、池坊専養の作品などが収録された『立花図并砂物』が刊行されました。その名人たちの花を支えた「器」。時代と共に工夫され洗練されてきた銘品は池坊に伝えられ、今も愛されています。その伝統の器をご紹介すると共に、その器にいけこんだ作品もご覧いただけます。
■いけばな制作:①竹内 雅代/小幡 幸紀/内藤 みどり、②川合 志津枝、③井上 美恵子

☆本館1階 ライオン口装花
■5月24日(水)~5月30日(火)
■いけばな制作:池坊中央研修学院 准教授 倉田 克史

☆本館地下1階 銀座線口装花
■5月24日(水)~5月30日(火)
■いけばな制作:池坊東京連合支部青年部

☆本館1階 ショーウインドー
■5月24日(水)~5月29日(月)
■いけばな制作:池坊中央研修学院 研究員 井上 太市

☆本館2階 上りエスカレーター
■5月24日(水)~5月30日(火)
■いけばな制作:綾小路 千恵子/鈴木 智美

☆本館3階 上りエスカレーター
■5月24日(水)~5月30日(火)
■いけばな制作:福島 由佳/山本 珠江

☆本館4階 上りエスカレーター
■5月24日(水)~5月30日(火)
■いけばな制作:齊官 昌伍/夏井 和子

☆本館4階 呉服特選サロン
■5月24日(水)~5月30日(火)
■いけばな制作:小野澤 恭子

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