イベントレポート
2022.04.27

いけばなの根源池坊展を仙台三越で開催しました

仙台三越で4月20日から25日まで、いけばなの根源池坊展を開催しました。

今回はいけばな発祥の地・六角堂を建立した聖徳太子の千四百年大遠忌を記念し「和と美」をテーマに、六角堂に伝わる太子の資料や聖徳太子の逸話を題材にしたいけばななど約250作が展示されました。

4年ぶりの開催となる今回、華道家元四十五世 池坊専永、次期家元 池坊専好をはじめ、青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島で活動する(一財)池坊華道会の会員や学生会員の力作が揃いました。

初日の開会前には家元によるあいさつがあり、その後、家元と事務総長 池坊雅史の巡視が行われました。

家元作品は大作の立花新風体がいけられ、イブキの大木に藤が絡むように配された迫力ある作品で、背後の上弦の月が角度によって見え隠れする演出が施されました。

次期家元作品は大作の自由花で、1.6mの水盤に松、イブキ、ヤマナシの枝物と様々なランを配した作品で、自然の景観を1つの器の中に凝縮した表現がなされました。

聖徳太子のコーナーでは、聖徳太子の逸話にちなんだ松と花木の立花を池坊中央研修学院 講師の佐藤嘉忠氏が松と桜を使用していけられ、他にも三具足や聖徳太子の映像といけばなの世界を楽しむ展示などが行われました。

新企画として登場した、植物をバラ科・アヤメ科・ラン・観葉植物・東北の花の5つのカテゴリーに分けて展示する「いけばな植物園」のコーナーでは、それぞれの植物の持つ特徴や個性に焦点を当てたいけばなの展示が行われました。東北の花のエリアでは福島産のカスミソウや秋田県の県花のアキタフキを使用した作品などが会場を彩りました。

ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
Facebookの池坊公式アカウントでは本展の様子を動画で配信しています。

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