家元・次期家元
2022.02.28

次期家元 池坊専好 京都府・エクセレント講座で講演

次期家元 池坊専好は2月12日、京都市のからすま京都ホテルで開かれた京都府生涯現役クリエイティブセンター・第3回エクセレント講座で講師を務めました。京都府では人生100年時代を見据えて昨年同センターを開設し、学び直しの意義を広めるエクセレント講座を開催しています。当日はオンライン配信も行われました。

次期家元は『一筋の道、いくつもの花』をテーマに講座の前半では「生きる上でヒントになる」いけばなの理念を解説。蓮一色の立花や砂物、自由花、立花新風体などさまざまな作品を紹介し、専応口伝も引用しながら「いけばなには、生きているあらゆる状態が美しいとする、命を慈しむ考え方がある。花をいけることによって自分自身の心が整い、自分自身が生かされる」「作品と共に背後にある考え方、先人の知恵を心に留めていただけたら」と話しました。

後半では「いろいろな出会いから教えられたこと」として、〈変化しながら生きる〉、自身が通った〈大学院〉、〈ロールモデル〉、〈他分野との挑戦〉をキーワードに話を展開。ロールモデルについては、海外に移住していけばな指導を続ける方や、他分野から池坊に入門して活動を続ける方々を紹介しました。

最後に、人生の成功のカギと言われる〈GRIT(グリット・やり抜く力)〉は、年配者の方が高いことを紹介。「年齢を重ね、経験値をグリットにして継続していくことの素晴らしさ」について、専応口伝「たとえ 器用なしとも、稽古の程深ければ、興ある姿を、立ていだすことあり」を引用して締めくくりました。

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