学術研究室ゼミ

学術研究室ゼミについて

  • 学術研究室ゼミ
学術研究室ゼミは、総合特別科を修了された方を対象に、特命教授の指導のもと、華道の理論体系を伴った質の高い講義と、講義に沿った実技を通して、学問的により高い研究を行います。各特命教授の担当クラスは以下の通りです。
学術研究室ゼミ詳細
受講資格
  • ・池坊中央研修学院の「総合特別科」を修了し、(一財)池坊華道会の会員として登録されている方
  • ・立花ゼミに申し込まれる方は、「立花新風体門標取得者」に限ります。
  • ・2021年度より、年齢によって規定の職位が必要です。詳しくは募集案内をご参照ください。
講座内容 花形別に分かれ、各ゼミの独自カリキュラムに基づき、学ぶことが出来ます。
修了者には、学術研究室ゼミ修了記念として「席札プレート」が授与されます。
開催日程 1回を3日間とし、年4回の計12日間(※瀬島特別ゼミは1回を3日間とし、年3回の計9日間)
※授業日は受講許可書をお送りする際にお知らせします。
補足
  • ・在籍年数に制限はなく、総合特別科や三日間教室など複数受講が可能です。
  • ・募集案内はこちらからもご請求できます。

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開講ゼミ

                 
立花 柴田 英雄 (しばた ひでお)

① 個性の尊重、自立、協調、平等を重視した指導を心掛け、楽しい教室を目指す。
② 立花新風体では更なる進化発展を計り、あらゆる可能性を模索する。
③ 立花正風体も誇張と省略を計り、現代感覚に溢れた新しい味を追求する。
④ 古典立花も現代の眼で見極め、現代生活への活用を目指す。
香月 義則(かつき よしのり)

池坊いけばなの歴史は立花の歴史である。格花といわれる立花には、五百五十有余年の長きに渡って洗練に洗練を重ねて、その花姿の中に品位と格調が備わったもので、そこには歴代宗匠と多くの先達の姿があることを忘れてはならない。専応口伝の思想哲学が何時の時代も不変であり、変化するのは、その時代のニーズに応える為の表現形式であるから。しかし、その新しさも、古きに学び立つものである。温故知新の教えの中で今に生きる立花を目指したい。
古川 守彦 (ふるかわ もりひこ)

「学ぶ意欲」をとことん満たすことができるゼミを目指します。内容は次の通りです。
① 希望する方向に沿って適切な指導をします。
② 立花新風体は、あらゆる角度からアプローチし未来を見据えた表現に挑戦する。
③ 立花正風体は古典をふまえた上で、現代感覚での表現に挑戦する。
④ 個性を尊重しつつ、技術力、表現力、創造力が伴う作品を目指します。
東 勝行(ひがし かつゆき)

大巻伝に「縦器用なしとも稽古の程深ければ興ある姿を立出す事あり」とあります。今まで身につけて来られた立花をより深く堀り下げて、個性を生かせる作品を制作出来るよう学んでいただきます。四季折々の花材を生かしながら、立花の原点に返って正風体の基本を見習しながら、古典から新風体まであらゆる分野を幅広く皆様と共に研究を深めて参ります。
森部 隆 (もりべ たかし)

立花新風体は現代における池坊最高峰の様式であるとともに、常に変化し続ける、難しい花形でもあります。魅力ある立花新風体を立調するには既成概念を超えた柔軟な感覚と技を身につけることが肝要だと考えます。このゼミでは十数年、立花研究室で培われた美の捉え方、手法を基に、当代の立花正風体や二代専好宗匠の教えを継承しつつ、新しい感動が香る立花新風体を目指します。一人一人の個性が輝く、令和の立花新風体を学びましょう。
生花 伊貝 玉永(いかい ぎょくえい)

① 生花は美しい、省略されたスタイルは感動を呼びます。
② 草木の生命にふれ、その姿の本質を解明し、季節感あふれる作品を目指します。
③ 基本を習得、あなたの個性を伸ばします。
④ 専定生花、正風体の基本、伝花及び変化形、新風体の理論、理念を学び幅広くアプローチします。
⑤ 新しい花材に注目し、実生活に密着した生花を目指します。
⑥ 楽しみながら技術の向上を計り、風情ある生花を深く極めましょう。
古川 守彦 (ふるかわ もりひこ)

「学ぶ意欲」をとことん満たすことができるゼミを目指します。内容は次の通りです。
① 苦手意識を克服する。又、得意分野を更に伸ばす。というように各自のニーズに合わせて学べます。
② 専定生花、正風体、新風体生花の全てを網羅します。
③ 従来からの花材のみならず、新しい花材を積極的に使い、現代の空間にマッチするクオリティーの高い表現を指導します。
東 勝行(ひがし かつゆき)

36世専純宗匠の抛入花より始め、歴史をたどりながら、専正宗匠により確立された正風体を主体に伝書をひもとき、伝花の五ヶ条・七種伝・生花別伝を学ぶと共に、当代家元専永宗匠が1977年に発表された生花新風体の中で在来種から外来種や園芸種の新花材を、どのような情感で花卉草木の風興を表現するか、皆さんと一緒に幅広く捉え、必要に応じてデモンストレーションでより深く研究を進めて参ります。
竹内 稔晴(たけうち としはる)

穏やかな四季が巡る自然の中で日本人の感性と美意識は育まれました。一木一草は出生の大切さを教え、花を咲かせ、けなげに命を全うし私達を幸せにしてくれています。 草木に感謝し愛でながら伝花を始め、様々な形式も研究し生花の世界を考えていきたいと思います。
・基本に立ち返り伝書と共に再考しながら、より深い理解と研究をしていきます。
・明日に向かっての生花新風体の研究。皆さんと一緒に楽しみながら考えていきます。
井口 寒来(いぐち かんらい)

古典的生花の先人より伝えられてきた奥深い伝承の心と技を磨き、あわせて池坊生花の品格を探求します。
<講義内容>
① 生花の歴史 ② 伝書及び生花花書の解説
<実技内容>
① 伝花 (五ケ条)(七種伝)② 生花別伝(変化形)
③ 一重生、二重生、交生、株分(魚道・水陸)、掛花(向掛・横掛)、釣花、棚の上の花
④ 杜若(四季生方)、梅、七夕七種 他
自由花 伊貝 玉永(いかい ぎょくえい)

① 生活に安らぎと華やかさを…、自由花はスバラシイ。
② 自由な発想により、楽しみながらの創作です。
③ あなたのパーソナリティが最大に発揮出来ます。
④ 創作に必要な発想(何を表現する?)、その為の基本から制作技術を指導します。
⑤ 小品から大作、暮らしの中の花、花展等に出瓶する作品を授業の中で制作します。
⑥ 草木の姿、花1輪の命を見つめる事から制作し完成度の高い、創造豊かな作品を目指します。
香月 義則(かつき よしのり)

(自由花は、植物を主体として自分の思いを自由に表現する)
戦後の自由思想の中で誕生した、様式としての自由花は、もともと形式を有しない。特に個性感性が尊重されるようになった今日、芸術化を志向する傾向にある。このことが決して悪いとは思わないが、その表現は多くの先達が残してくれた、雪月花、花鳥風月といった山河漂泊の思想に支えられた日本的情緒性を忘れてはならないし、専応口伝の中にこそ自由花の哲学があることを忘れてはならない。
竹内 稔晴(たけうち としはる)

現代のいけばなとして自由花は大変重要な位置にあります。自由花は心を伝えようとするならば、知らない人にも解る共通言語です。又、環境と自由花は密接なかかわりを持っています。今、個性的で美しくありたいと願う心も皆共通の思いです。美しい自分らしさを表現する手段の一つとして、楽しみながら研究、実践。基本的な原理を勉強しながらそれぞれが輝く自由花を目指しましょう。自由花で素敵な私を語りましょう。
古典立花 三浦 友馨(みうら ゆうけい)

1期から4期を通じて、直真形式の研究・習練を進めます。
(1期)二本真 うら挿し分け、二本真 水際挿し分け
(2期)二本真 挿し分け →(1・2期) 伝承の追求となります。
(3期)二つ真
(4期)合真 →(3・4期)伝花の真髄を究めます。
※ 開講時期により、差し替えの場合があります。
秋野 仁(あきの しのぶ)

いけばな研鑽に明け暮れた先人の残した心と技を学び、立花としての原点を求め、古典立花としての品格と格調美を保ちながら、移りゆく時代世相を鑑みて、古典立花も 現代感覚で捉え、現代、そして未来に適応する立花を研究します。厳しくも楽しい時間を共有し、一緒に学びませんか。
森部 隆(もりべ たかし)

古典立花は池坊華道を極める支柱であり、美の哲学とロマンに溢れています。それらを講義・実技の両面でしっかりと学べるゼミです。講義では「花王以来の花伝書」「立花大全」「臥雲華書」等の貴重で難解な文献に現代の照明をあてながら、その哲学を紐解きます。実技は「わかりやすく、立てやすい」をモットーに、皆で模索しながら、新しい手法を実践していきたいと考えます。ぜひ、先達の思いを継承し、私たちの未来へ繋げましょう。
立花・生花 井上 三郎(いのうえ さぶろう)

<立花>
① 立花正風体の基礎をしっかりとふまえて、直真、除真、砂物と幅広く指導します。
② 古典に学ぶ先師達の作風を現代にどう生かしていくかを追求して参ります。
③ 新風体、立花九体をフルに生かして、生活に密着した立花を共に学んでいきましょう。

<生花>
「一輪にて数輪に及ぶ道理なれば、数少なきは心深し。」という生花の理念を大切にしながら、一種、二種、三種による構成の正風体。また、主、用、あしらいによる新風体によって最も簡潔に草木の美しさを表現する花形です。一見簡単そうに見えますがその奥の深さは魅力でいっぱいです。人と草木が互いに生き、生かされています。 四季折々の花を生けて共に楽しい学びの場となりますよう努力して参ります。,
特別 瀬島 弘秀(せじま ひろひで)

<立花>
池坊の先師の作風を学ぶことにより、池坊華道の真髄を求め、その時代時代の花材の出合い、色のうつり等を学び、現代の立花にも相通じることを知り、今日の花材で作者それぞれの想いを作品で表現することが出来るよう皆様と共に研鑽を致したいと思います。

<生花>
四季折々に咲く草木の微妙に変化する表情に思いをよせ、シンプルな中にも気品ある作品を求め、季を大切に池坊ならではの花形、例えば伝統の花(五ヶ條、七種伝 等)現代の三種生生花、新風体生花を学び、現代の生活環境の中で生かされる生花を皆様と共に研鑽していきたいと思います。