イベントレポート
2021.06.16
国立能楽堂 能「半蔀」 池坊の立花が舞台を彩る
国立能楽堂(東京都渋谷区)で5月29日に行われた特別公演《特集・日本人と自然 草木成仏》において、能「半蔀(はしとみ)立花」(宝生流)が上演され、池坊が立花で協力しました。「半蔀」は、立花供養を行う僧の前に『源氏物語』の夕顔の霊が現れるという内容で、「立花」の小書(特別演出)により、立花が舞台上に出されます。
作品は、池坊中央研修学院准教授の倉田克史氏が担当。倉田氏は「能のストーリーになぞらえ、立花の真にユウガオを使用しました。また、鏡板の松の枝ぶりの間に作品の松が入り、一体化するように立調。印象的にうつる効果を狙いました」と話しました。舞台を彩った作品は、シテ 大坪喜美雄氏の舞と共に観客を魅了しました。